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県立全9校児童生徒増

特別支援校 教室不足、複数クラスで共用も

2017年5月19日(金)(愛媛新聞)

使っていない元食堂を利用した教室。間仕切りの向こうで別のクラスが学ぶ=5月中旬、東温市見奈良

使っていない元食堂を利用した教室。間仕切りの向こうで別のクラスが学ぶ=5月中旬、東温市見奈良

 

使っていない元食堂を利用した教室。間仕切りの向こうで別のクラスが学ぶ=5月中旬、東温市見奈良

使っていない元食堂を利用した教室。間仕切りの向こうで別のクラスが学ぶ=5月中旬、東温市見奈良

 

 県立特別支援学校に通う児童生徒が近年増加し、教室不足が大きな課題となっている。県教育委員会の調べでは、2016年10月時点で全9校(2分校含む)でクラスの数などに対し計41教室が足りず、複数クラスで共用したり実習室を転用したりするなどの対応を余儀なくされている。全県的な学校耐震化に予算がかかることもあり、施設整備が進んでいない。

 県教委特別支援教育課によると、特に課題となっているのは知的障害部門だ。

 同部門を対象とする特別支援学校5校の児童生徒数は16年度計1120人(訪問教育を除く)で、10年前の約1・5倍に増えた。不足する教室数は計33に上る。同課は「特別支援教育や障害への理解が広まったことで、より子どものニーズにあった支援や進路指導を求めて特別支援学校を選択する保護者が増えたのだろう」と説明する。

 知的障害対象の小中高等部に約400人が通うみなら特別支援学校(東温市)は今春から元食堂を学級用に転用し、間仕切りを立てて小学6年生2クラスが使用。ほかにも工芸などの実習室を学級用としたり、2クラスで1室を利用したりしている。

 宇和特別支援学校(西予市)も知的障害部門の学級数に対し教室が足りず、被服実習室などを転用。職員室もスペースが足りず1人1席を設けられない状態で、担当する教室の自席を代用しているという。

 県教委は17年度、松山聾学校の空き教室を活用するみなら特別支援学校松山城北分校(松山市)で定員を増やし、本校の教室不足を緩和する対策などを取った。ただ今後について特別支援教育課は「県立学校耐震化の課題もあり、限られた予算で施設整備を進めるのは難しい。学校ごとの工夫で教育活動に支障がないよう取り組んでもらうしかない」と見通しを示す。

 愛媛大教育学部特別支援教育講座の吉松靖文教授は「知的な遅れのない発達障害などに対応する専門性の高い教育機関がないため、結果として特別支援学校に入る現状がある」と分析。障害の有無などの違いを超え、全ての子どもが共に学び合うインクルーシブ教育が広く理解されないままでは、障害のある子どもの教育が特別な場に丸投げになってしまうとし、行政の体制整備とともに知識の啓発などの重要性を指摘している。

 

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