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2017
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[E4巻頭特集]生活・産業・教育を変革 

<上>最先端技術展示イベント「えひめITフェア」リポート

2017年8月1日(火)(愛媛新聞E4編集係)

 生活や産業、教育など、あらゆる分野で変革をもたらしている情報技術(ICT)。その最先端技術を展示、体験してもらうイベント「えひめITフェア2017」(県IT推進協会などでつくる実行委員会主催)が7月7、8日、松山市大可賀2丁目のアイテムえひめで開催された。国内企業の新製品や技術を紹介する「DIS ICT EXPO」(ダイワボウ情報システム主催)も同時開催。

両イベントで計110社が出展。ICTを水産業に活用した事例のパネルディスカッションや、ドローンビジネスの最前線、ECサイトの成功術、プログラミング教育など、多彩なセミナーも開かれた。展示やセミナーの一部を紹介する。

 

交通安全教室VRコンテンツ配信サービス(NTT西日本)

交通安全教室VRコンテンツ配信サービス(NTT西日本)

交通安全教室VRコンテンツ配信サービス(NTT西日本)

交通安全教室VRコンテンツ配信サービス(NTT西日本)

 

【自転車事故を多角的視点で模擬体験】

<交通安全教室VRコンテンツ配信サービス・NTT西日本>

学校での交通安全教室と言えば、運動場にコースを設置し、代表児童が自転車で走行。左右確認や右左折の方法を体験するのが定番。NTT西日本が開発したサービスは、これを仮想現実(VR)で行い、実施の簡易さ、VRならではの機能、複数同時体験などの特長を持つ。

「自転車だけでなく、車からや俯瞰した視点からも、どのように事故が起きたかを確認できる」と同社ビジネス営業部の宮本龍幸さん。多角的な視点から事故への認識を深めてもらい、事故減少につなげる狙いがある。

視界の動きをデータ化し、周囲の状況に気を配れているか、わき見運転していないかなどの評価もできる。さらに、操作端末1台で複数の人が同時に体験することも可能だ。「学校の交通安全教室はもちろん、自転車通勤者も増加しており、ニーズは高まっている。今後、VRを使ったコンテンツを伸ばしていきたい」と宮本さんは導入拡大を目指す。

このほか、訪日外国人の増加に対応し、多言語で「おもてなし」をするサービスや、スマートフォンのGPSを利用し、位置情報を把握し、イベント運営をサポートしたり、ランナーや参加者の位置を確認できる「いまどこ+」も展示した。

 

ドローン防災利用(NTTデータ四国)

ドローン防災利用(NTTデータ四国)

ドローン防災利用(NTTデータ四国)

ドローン防災利用(NTTデータ四国)

 

【大規模災害時の空路活用】

<ドローン防災利用・NTTデータ四国>

活用の幅が広がるドローン。地震や水害など、陸路が寸断されるような大規模災害では、空路の活用が求められる。ドローンは、被害状況の調査、孤立した地域への物資輸送などに適しているとされ、NTTデータ四国は「防災用ドローン」の試作品を展示した。

通常のカメラ搭載型のドローンよりも大型にし、スピーカーを搭載。カメラで被災地を撮影しながら、スピーカーで呼びかけを行う。「重さ2キロまで荷物を搭載できる。浮き輪などの救命道具やAEDを現場に投下できる仕様」と同社愛媛営業所長の宮内信之さん。だが、現場への物資投下は規制されており、実用化には制度の壁を乗り越える必要があるという。

宮内さんは、スピーカーを使った住民の避難誘導にも活用の幅を広げたい考え。「あらかじめ決められた避難経路が通れるかどうかをドローンでチェックし、逃げられる道を住民に知らせながら誘導する自立型の機能を開発していきたい」とさらなる機能強化を目指している。

 

営農気象クラウド(坂の上のクラウド利用研究会)

営農気象クラウド(坂の上のクラウド利用研究会)

営農気象クラウド(坂の上のクラウド利用研究会)

営農気象クラウド(坂の上のクラウド利用研究会)

 

【農業のIT化で品質向上・コスト削減】

<営農気象クラウド・坂の上のクラウド利用研究会>

産業分野での活用サービスも数多く展示された。その一つが農業分野。雨、風、気温などの気象条件は農業の「最大のリスク」。「農家の農家による農家のための気象情報を提供する」を合言葉に、2016年3月、県内農業者らで設立したNPO法人 坂の上のクラウド利用研究会(松山市)は、今治市出身の越智正昭氏が代表を務める気象情報会社ハレックス(東京都品川区)と連携して「営農気象クラウド」を開発した。

「一般的な天気予報は東中南予と大まかなエリア表示が多い。しかし、農家にとって必要なのは自分の畑というピンポイントの気象情報。そのニーズに対応した」と同法人事務局長の山内英徳さん。気象予報は1キロ四方のエリア別、情報更新も1時間ごとで72時間先まで対応しており、細密な情報が特長。会員は所有する複数の畑を登録でき、実際の気象情報(天気・気温・湿度・降水量・風速)とともに情報を取得。パソコンだけでなく、スマホやタブレットからも確認でき、それぞれが必要な気象情報を受信できる。

山内さんが利用者の声を紹介する。「降雨で散布した農薬が流されてしまう。このデータを元に作業すれば、費用や作業時間がかかる農薬散布を効率よくできる」。さらに、農作業の記録や生育状況、病害虫発生などのデータ蓄積も可能で、「農業のIT化」を推進し、農作物の品質維持・向上、コスト削減を図るツールと言える。同法人は、今後も農業現場と意見交換しながら機能追加することに意欲的だ。

 

(下)生活・産業・教育を変革 最先端技術展示イベント「えひめITフェア」リポート】に続く

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