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2017
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つなぐ 国体の遺したもの

<4>施設活用 競技が根付く仕組みを

2017年10月15日(日)(愛媛新聞)

愛媛国体を機に新設された松前町ホッケー公園ホッケー場=3日午前、松前町鶴吉

愛媛国体を機に新設された松前町ホッケー公園ホッケー場=3日午前、松前町鶴吉

 国体の遺産(レガシー)として最もイメージしやすいのが競技施設だろう。全国トップレベルの戦いが繰り広げられた各会場を、次はどう活用するか。大会や合宿誘致はもちろん、競技を地域に根付かせるには住民が日常的に施設を活用できる仕組みが重要だ。

 青い人工芝が目を引く松前町ホッケー公園ホッケー場。県内初の日本協会公認の競技場で、2016年5月に同町鶴吉に完成した。愛媛国体では少年男女チームが強豪を相手に健闘。地元の小中学生や高校生が大きな声援を送った。

 「ゆくゆくは町から五輪選手を出したい」。そう語るのは、松前町社会教育課の担当者。17年度から町内の小学校に出向いて体験教室を開き、子どもが競技に親しむ機会をつくっている。クラブ活動の時間や放課後児童クラブでの体験など形態はさまざまで、まずは道具に触れるところから。一方、ホッケー場では毎週土曜日、未就学児や小学生が練習を行うジュニアチームの活動があり、興味を持った子どもたちの受け皿となっている。

 町は来年2月、日本代表選手の所属チームを招いたホッケー教室を計画。「せっかくの施設を活用しない手はない。地元選手の強化、県外や海外チームの誘致などで引き続き町を盛り上げたい」と意気込んだ。

 愛媛国体では同ホッケー場を含む6施設を新設したほか、メイン会場となる県総合運動公園を約83億円かけて改修した。陸上競技場はトラックの改修やレーンの整備などで国際規格「クラス2」を取得。アジア大会規模の開催が可能となった。県によると陸上競技場での新たな大会開催は未定だが、同公園のテニスコートは18年全日本学生テニス選手権の会場に内定した。県や各市町は引き続き、整備された施設の強みを生かして東京五輪の事前合宿誘致などに取り組む姿勢だ。

 「身の丈に合った国体」を掲げ、既存施設の活用や国体初の仮設プールでの水泳開催で経費節減を実現した愛媛。とはいえ、ほとんどの施設で床や芝の張り替え、照明設備など何らかの改修が行われ、県や市町の施設整備の予算総額は200億円を超えた。これらが今後も県民にとってなじみ深い施設となるか。自治体や競技団体の工夫にかかっている。

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