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設立10年

アダルトチルドレン自助グループ「ほっとはーと」

2017年12月9日(土)(愛媛新聞)

ACの生きづらさを分かち合う「ほっとはーと」の会合=11月15日、松山市三番町6丁目

ACの生きづらさを分かち合う「ほっとはーと」の会合=11月15日、松山市三番町6丁目

【生きづらさ、分かち合う】

 幼少期の家庭環境が原因で大人になっても生きづらさを感じてしまうAC(アダルトチルドレン)。当事者が過去や悩みを話し合い、つらさからの回復を目指す松山市の自助グループ「ほっとはーと」が11月で設立から10年を迎えた。仲間と思いを共有し、理解し合える場として定着している。

 ACは、親のアルコール依存症や虐待などで受けた心の傷により不安感や孤独感が強く、自己肯定感が低かったり、周囲を過度に意識して自分の感情を抑え込んだりしてしまうといった特徴がある。

 代表を務める市内の稲穂まゆみさん(56)は、悪いことをしていないのに怒鳴りつけてくる強権的な父親と、子どもに無関心な母親のもとで育った。過呼吸やパニック障害の症状に悩まされ、職場ではいじめに遭うなどした。約20年前に父親が亡くなった後に自分がACだと気付き、同じような体験をした人が思いを分かち合えたらと、2007年に自助グループを設立した。

 

【成育環境など吐露・回復のきっかけに】

 市内で月1回開く会合は、体験や思いを打ち明け、意見や批判はしない「言いっぱなし、聞きっぱなし」と、自由に意見を交わす「ミーティング」の2部で構成する。参加者は40~50代が中心で、初めての人から何度も通うベテランまでさまざまだ。

 11月中旬の会合には、20~50代の男女5人が市内外から集まった。稲穂さんが「弁論大会ではないので思いを吐き出して」と優しく語り掛け、「言いっぱなし―」がスタート。それぞれが複雑な家庭で育った子ども時代や現在抱えている悩みを吐露した。

 一方、「ミーティング」は質疑応答を取り入れ、和気あいあいとした雰囲気。この日初めて参加した市内の20代男性は「生まれ育った環境など自分の過去を気兼ねなく話せ、少し気持ちが軽くなった」とほっとした表情を見せた。

 ACからの回復は自己肯定感が高まり、人間関係をスムーズに構築できるようになった時だとみられている。「回復への道は人それぞれだが、自分を見つめ直し、自身の問題の根っこが何かを考えることが大切。相手の立場でも考えていく過程で憎しみを許す方法が見つかる場合もある」と稲穂さんは説明する。回復に近づいてくると、率直に自分の気持ちを表現でき、表情も明るくなっていくという。

 心理療法の専門家を招いたセミナーやメール相談も地道に続けてきた。稲穂さんは「参加者がいい方向に変わっていく様を間近で見られるのがうれしい。まずはACを自覚することが回復への第一歩。弱い部分も見せられるこの場所で心の荷下ろしをしてもらえれば」と願っている。

 問い合わせは、ほっとはーと=電話090(6282)3355、メールhotheart_2009@yahoo.co.jp

 

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