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[E4巻頭特集]ビジネスモデル発見&発表会

<下>全国発表会に臨む愛媛の3チーム

2018年2月1日(木)(愛媛新聞E4編集係)

ビジネス部門で全国発表会に出場する「痴漢、アカンッ!」チーム

ビジネス部門で全国発表会に出場する「痴漢、アカンッ!」チーム

ビジネス部門で全国発表会に出場する「痴漢、アカンッ!」チーム

ビジネス部門で全国発表会に出場する「痴漢、アカンッ!」チーム

【ビジネス賞 テレコムサービス協会シック支部会長賞】

痴漢はアカン!しかし、その裏で

冤罪を証明する「痴冤証明」

 

 「痴漢の冤罪をなくしたい」という投げかけをきっかけに、「痴冤証明」のシステム構築とビジネスモデルが提案された。「東京、大阪では、年間の痴漢の冤罪件数が約620件に上ると言われている。嫌疑を掛けられれば、冤罪であっても社会的地位、信頼を失うことを恐れ、示談交渉を行い、水面下に沈むこともある。痴漢冤罪による苦しみから命を絶つケースも生じている。痴漢冤罪からの脱却を目指したい」と、チームの代表発表者はその意義を説明した。

 痴漢行為の86%が「手で触る・撫でる」という統計に着目し、サービス利用者には、両手にブレスレット型の小型カメラを装着してもらう。電車に乗ると自動で両手の状況を撮影し、スマートフォンを介して、クラウドサーバーに送られる仕掛けだ。

「痴冤証明」のプロトタイプを制作した山田さん(右)と影浦さん

「痴冤証明」のプロトタイプを制作した山田さん(右)と影浦さん

「痴冤証明」のプロトタイプを制作した山田さん(右)と影浦さん

「痴冤証明」のプロトタイプを制作した山田さん(右)と影浦さん

 システムは、冤罪を疑われた時点で発効する。利用者がスマートフォンのアプリからセンターに通知すると、センター側で画像を確認。画像データは弁護士に送り、冤罪が確認された場合は「痴冤証明書」が発行され、警察などに届けられる。

 法的効力を持たせるために弁護士に証明書発行してもらうことや、盗撮に悪用されないために、利用者本人は映像を見ることができないシステムに仕上げた所がポイントだという。

 世界150か国以上で開催されている起業体験イベント「Startup Weekend(スタートアップ・ウィークエンド)」が昨年11月、松山市で開催され、このアイデアは生まれた。約10人が持ち時間1分で自分のアイデアを発表。参加者は興味を持ったアイデアに集まり、チームを編成し3日間で実現に向けた構想を練る。

 

手首に装着したカメラで撮影した画像

手首に装着したカメラで撮影した画像

手首に装着したカメラで撮影した画像

手首に装着したカメラで撮影した画像

 「痴漢の冤罪をなくしたい」。大阪の20代会社員男性の発表に4人が興味を持った。発案者に20代の大学生女性2人とプロダクトデザイナーの山田敬宏さん(45、松山市)、ソフトウェアエンジニアの影浦義丈さん(44、松山市)が加わった5人のチームが即席で結成された。

 「エンジニアやデザイナーだけでは出てこないアイデア。一方で、技術的な知識がなければ、実現するテクニックがない。両者が融合して初めて実現に向けて動き始めたアイデア」と山田さんが振り返る。若い女性の考えが加わることで、より、多面的で厚みのあるビジネスモデルに仕上がったという。

 全国大会に向け、山田さんと影浦さんがプロトタイプを制作中。「小型カメラで撮影した映像が、接触しているかどうかの手の動きを記録できていた。技術面の課題はほぼクリアできる」と二人は手ごたえを感じている。

 昨年9月にビジネスの拠点を兵庫県西宮市から松山に移した山田さんは「都市部では需要があり、ビジネス化の可能性が高い。個別に利用者に提供するほか、保険会社や警備会社向けにシステム提供することを考えている」と語る。

 異業種交流の中から生み出されたアイデアが、いよいよ実現化に向けて動き始める。

 

地域創生賞を受賞した愛媛県ロゲイニング協会の青野昇三代表理事(右)

地域創生賞を受賞した愛媛県ロゲイニング協会の青野昇三代表理事(右)

地域創生賞を受賞した愛媛県ロゲイニング協会の青野昇三代表理事(右)

地域創生賞を受賞した愛媛県ロゲイニング協会の青野昇三代表理事(右)

【ICTビジネス研究会地域創生賞】

リアル世界のロゲイニングを、ARでさらに楽しく

地方を元気にする新ビジネスを

 

 スマートフォン向けサービスとして拡大している「拡張現実(AR)」。現実世界にバーチャルコンテンツを重複表示させる大ヒットゲーム「ポケモンGO」にも採用されている。ゲーム以外にも、カメラにメジャーが出てきてモノの長さを測ったり、山の高さや寺院の紹介文を表示したりするなど、活用方法が無限に広がろうとしている技術だ。

 愛媛県ロゲイニング協会代表理事の青野昇三さん(62、松山市)はこの技術に着目した。2013年、チームで協力して地図に記されたチェックポイントを探し、制限時間内に獲得した点数を競う「ロゲイニング大会」を県内初開催。以降、14回を開催している。

 青野さんは「ロゲイニングは参加者を元気、健康、笑顔にするスポーツであり、ゲーム。リアルの世界を楽しむロゲイニングに、さまざまな拡張現実を付加できるARを導入することでイベントの楽しさが増し、地域の新ビジネスを生み出すことができる」と考えている。

チェックポイントでチームメイトを撮影しポイントをゲットする「ロゲイニング大会」

チェックポイントでチームメイトを撮影しポイントをゲットする「ロゲイニング大会」

チェックポイントでチームメイトを撮影しポイントをゲットする「ロゲイニング大会」

チェックポイントでチームメイトを撮影しポイントをゲットする「ロゲイニング大会」

 ロゲイニングに使用するポイントの写真表をARマーカーとして使用。GPS機能と組み合わせて、チェックポイントでの写真撮影に活用することで、運営面での効率化を図る。さらに、現実の建物にカメラをかざすと明治時代の風景などのバーチャルコンテンツを重ねて表示するなど、ゲーム性を高めることも可能という。ビジネス化するために、スポンサーポイントに近づくと商品表示されるなどの使用方法も考えているという。

 「愛媛には遍路やしまなみ海道のサイクリング、道後温泉、南予の自然など観光資源が豊富。さらには食事、遊びも含めて魅力がたっぷりとある。この3点セットをロゲイニングとARでつなぎ、新たな地域観光ビジネスを実現させていきたい」と意気込んでいる。

 

<上>ビジネスモデル発見&発表会 全国発表会に臨む愛媛の3チーム

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