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アルツハイマー治療に光

脳へ薬届ける抗体創出 愛媛大と大阪大共同研究チーム

2018年6月18日(月)(愛媛新聞)

共同研究で脳内に薬を届きにくくしているタンパク質の働きを抑える抗体を創出した竹田浩之准教授=14日午後、松山市文京町の愛媛大

共同研究で脳内に薬を届きにくくしているタンパク質の働きを抑える抗体を創出した竹田浩之准教授=14日午後、松山市文京町の愛媛大

 愛媛大プロテオサイエンスセンターの竹田浩之准教授(41)らと大阪大の共同研究チームが、強固なバリアーで脳内に薬を届きにくくしているタンパク質「クローディン5」の働きを抑える抗体をつくることに成功したとして、このほど、総合学術誌「ネイチャー」の姉妹誌「サイエンティフィック・リポーツ」にオンライン掲載された。アルツハイマー病など中枢神経系疾患の治療薬を脳内に届ける技術の開発につながることが期待されるという。

 

 竹田准教授によると、クローディン5は脳血管の内皮細胞の表面にある。外側に飛び出た一部(細胞外領域)が隣の細胞のクローディン5の細胞外領域に結合して、脳内に入る物質を選別し制御する「血液脳関門」をつくる。毒物などから脳を守る一方、治療薬も届きにくくしていた。

 研究では、愛媛大が開発した小麦由来の無細胞タンパク質の合成技術を活用し、抗体づくりに必要なクローディン5の大量生産に成功。人とマウスの双方を融合させるなどした2種類の人工膜タンパク質を考案し試したところ、5種類の抗体が得られ、うち1種類がバリアー機能を弱めていることが確認された。

 

 竹田准教授は5年ほど前、クローディンを対象にした創薬の研究をしている大阪大の近藤昌夫教授らと共同研究を開始。最難関とされる血液脳関門の研究が大きな夢だったといい「脳へ薬を届けるための最初の大きな手掛かりになる成果。薬を届ける技術の研究が進み、脳疾患が治せる世の中になることを期待したい」と語った。

 名古屋大環境医学研究所脳機能分野の澤田誠教授は「精神・神経疾患への治療の可能性が広がる有望な研究成果。目的の薬だけを通してほかの有害物質を通さない隙間の空け方の調節、コストなどの課題はあるが、実用化に向け取り組んでほしい」と期待を込めた。

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