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豪雨災害

【大洲市】水引けど一面泥だらけ 真っ暗な一夜「怖かった」

2018年7月9日(月)(愛媛新聞)

肱川が氾濫し浸水した大洲市東大洲地区=7日午後(小型無人機で撮影。大洲市提供)

肱川が氾濫し浸水した大洲市東大洲地区=7日午後(小型無人機で撮影。大洲市提供)

泥で汚れた道には流木があちこちに。住民らは片付けに追われた=8日午後2時55分ごろ、大洲市柚木

泥で汚れた道には流木があちこちに。住民らは片付けに追われた=8日午後2時55分ごろ、大洲市柚木

肱川が氾濫し浸水した大洲市東大洲地区=7日午後(小型無人機で撮影。大洲市提供)

肱川が氾濫し浸水した大洲市東大洲地区=7日午後(小型無人機で撮影。大洲市提供)

泥で汚れた道には流木があちこちに。住民らは片付けに追われた=8日午後2時55分ごろ、大洲市柚木

泥で汚れた道には流木があちこちに。住民らは片付けに追われた=8日午後2時55分ごろ、大洲市柚木

 一級河川の肱川が氾濫し、河川沿いで多数の浸水被害の出た7日から一夜明けた大洲市。浸水地区の住民らは泥だらけになりながら片付けに追われた。多数の車両がひっくり返り、生活雑貨や衣服、木の枝などが泥にまみれて散乱。住民らは「これほどの浸水は初めてだ」と口をそろえた。

 東大洲の大型商業施設「オズメッセ」では7日、周囲を濁流に囲まれる中、従業員や買い物客が屋上で夜を過ごした。同店従業員(50)は「どんどん水かさが増して、午後1時半ごろに屋上へ上った」。長靴で歩けるくらいまで水が引いたのは8日未明になってからだった。

 店長の男性(61)は「売り場はグチャグチャ。とにかく泥水をかき出す作業が大変」と肩を落とす。復旧のめどはたたないが、「準備でき次第、店舗前で飲料品や即席めんを販売したい」と語った。

 菅田の郵便局では天井に達する高さ約3メートルまで浸水。押し寄せる水の勢いで壁面のガラスが割れ、カウンターが部屋の奥に押し流された。次局長(60)は「今までで一番ひどい。建物を見てがくぜんとした」と嘆く。東大洲の「デイサービスひかり」では膝下まで浸水。管理人の男性(37)は「衛生面を考えると復旧はだいぶ先」と見越した。

 東大洲の女性(91)は、電気のつかない真っ暗な自宅2階で1人、朝まで水の引くのを待った。「怖かった。大洲で23年暮らしてきてこんな被害は初めて」。電話、水道、電気が使えずに困っているが、「食事は地域の人たちのおかげで足りている。普段の付き合いは本当に大切」とかみしめた。

 徳森の平公民館には約100人が避難。7日夜は座布団2、3枚を布団代わりにした。ボランティアの炊き出しがあり、8日は給水車も出動。妻と2人で着の身着のまま飛び出したという近くの男性(88)は「1階のかもいの上まで水が入ってきた」と顔をこわばらせた。

 鹿野川ダムに近い旧肱川町の中心部でも多数の浸水被害が出た。市肱川支所長(58)によると、屋根の上に避難した住民もおり、支所も2階まで水に漬かった。支所長は「(本庁に)応援を求めようと連絡したが、どちらも大変な状況だった」。

 支所では8日午後5時ごろ、販売店から提供された愛媛新聞を無料配布。近くの歯科衛生士の女性(38)は「テレビは見られず、携帯もラジオもつながらない。何も分からない」と、6歳の娘と4歳の息子を連れて支所を訪れた。近くの男性(65)は「ライフラインの回復の見込みなど一体今どういう状況で、どう対応したらいいのか」と不安げな顔で語り、新聞を持ち帰っていた。

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