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愛媛豪雨災害

迫る浸水 響いた産声、大洲の女性 男児出産

2018年7月11日(水)(愛媛新聞)

 肱川の氾濫の復旧作業が進む中、大洲市の病院では8日、新たな命が産声を上げた。

 出産予定日の9日を控え、同市喜多山のパート従業員の女性(20)は7日、自宅にいた。前を流れる川はあふれて隣の田に浸水。樹木が折れる音も聞こえた。8日には陣痛が始まり、夫の母の運転で急きょ病院へと向かった。車窓から見えたのは、泥だらけの車などが散乱する日常とはかけ離れた光景だった。

 女性が通っていた同市東若宮の病院は7日の肱川の氾濫で、診療室がある1階部分が数センチ浸水。到着したのは、スタッフが総出で後片付けをしているさなかだった。ぬれた椅子が外に次々と運び出される中、滑らないよう注意しながら2階の分娩(ぶんべん)室に移動。断水のため、出産では備蓄用の水が使われた。2時間後無事に男の子が生まれたときは、感動で涙が止まらなかったという。

 女性の父親(47)は、八幡浜市保内町喜木から普段の倍の時間をかけて2人に会いに来た。産後の体力回復にパンやおにぎりをと考えていたが、大洲市内の商店では既に品切れ。病院の食事は、最初の2日間こそ簡易な内容だったが、3日目の10日以降は通常に戻った。

 いつもとは違う環境で生まれた息子は、力強く無心に母乳を吸う。「ひとまず元気に育ってくれたら」。女性はわが子をいとおしそうに見つめた。

 

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