発信!新居浜西高校生記者
重量挙げの安部希美選手 パリ五輪へ挑戦続く
2019年8月4日(日)(愛媛新聞)



新居浜市重量挙練習場でトレーニングする新居浜西高の安部希美さん

新居浜市重量挙練習場でトレーニングする新居浜西高の安部希美さん
新居浜西高校1年の安部希美さん(16)が7月下旬に長野県松本市で行われた全国高校女子ウエイトリフティング選手権大会の45キロ級で自己ベストを更新して4位に入賞。初の全国舞台で結果を出し、さらなる成長を期して練習に励んでいる。
今治市出身。今治西中3年の時、世界で活躍するアスリートの輩出をめざす県の「えひめ愛顔(えがお)のジュニアアスリート発掘事業」に参加。身長152センチと小柄な体格に関係なく、勝負できる重量挙げに魅力を感じた。県内で最も練習環境が整い、指導者も充実している新居浜市内の高校に進学を決めた。
平日は午前4時に起床し、始発の特急列車で通学。新居浜工業高校で早朝練習し、放課後は市の練習場で約2時間練習。競技と学業を両立する毎日だ。「毎日忙しいけど楽しい」と笑顔で話す。
競技を始め、わずか3カ月で全国上位の実力を身につけた。指導する新居浜工業高の石川洋平教諭(42)によると、筋肉に持久力があり、継続してトレーニングできるのが強みという。集中力に優れ、自身でコンディション管理する能力も高い。石川教諭は「一般的に1年かかることが3カ月でできてしまう。今後の成長が楽しみ」と目を細める。
次の大会は11月のレディースカップ全日本選抜選手権。安部さんは「絶対3位以内に入りたい」と気合を込める。
全国総体で女子の重量挙げが正式競技になるのは、3年生になる2年後。全国総体、そして5年後のパリ五輪を目指して挑戦は続く。

放送部

放送部
【目線】
【放送部】
バーベルを頭上に上げる一瞬に気迫を感じた。安部さんの手にはいくつものまめができ、かすかに鉄のにおいがした。日々の練習の成果によるものだと感じた。これからの活躍に注目したい。(三)
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タイトルカットは松山南高砥部分校デザイン科制作。高校生記者の活動は愛顔(えがお)スポーツ応援アプリ(愛媛新聞ONLINEアプリ)で随時更新。