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夢への航海 FC今治J3参入へ

<2>太田康介の苦闘 「必昇」のために 声掛け率先 チーム一丸

2019年12月19日(木)(愛媛新聞)

J3昇格を置き土産にチームを去る太田康介(中央)。主将としてチームを下支えし続けた=1日、夢スタ

J3昇格を置き土産にチームを去る太田康介(中央)。主将としてチームを下支えし続けた=1日、夢スタ

 大型補強と新監督の下、万全の体制で臨んだはずのFC今治は、後半戦でわずか4勝と大苦戦を強いられた。ばらばらになりかけたチームは、いかにして立ち直ったのか。そこには主将・太田康介の存在があった。

 

 

 

 高い守備ラインを敷くFC今治に対し、裏を狙ったロングボールを徹底する相手に苦しんだ後半戦。特に「今シーズンの底」だったのが、9月22日の第22節、テゲバジャーロ宮崎戦からの3連敗だ。宮崎、ホンダFC戦と2試合連続でスタメン出場した太田は「(ラストプレーで失点した)宮崎戦は悲観していなかったし、ホンダ戦は完敗だった。しかし、びわこMIO滋賀戦は内容が悪く、勢いも感じなかった」と振り返る。

 

 昨季からの戦術変更や得点力不足、ホーム戦での引き分けの多さから、一部の選手やサポーターから不満、不安が漏れ聞こえ始めていた。太田の目にも「(各選手が)このままでいいのかと自信を失っていた」と映っていた。

 

 浮上のきっかけをつくろうと、太田は10月下旬の練習前に選手ミーティングを開いた。「今からサッカーを変えても仕方がない。腹をくくってやるしかない」と呼び掛け、今季掲げてきた前線からのハードワークを「浮上への一番の近道」に選んだ。

 

 出場機会を得られない中、太田はトレーニング中に率先して声を出し、居残り練習では努めて明るく振る舞うなど、チームをもり立て続けた。後に小野剛監督は「大きな目標である昇格に向かって到達できるかは、チームが一つになれるかどうか。太田はそこをしっかりやってくれて、昇格への大きな力になった」と語った。

 

 太田の献身がチームに再び活力を与え、11月10日の第27節、マルヤス岡崎戦で勝利し昇格条件の4位以内が確定。12月1日の今季最終戦、後半42分に途中出場した太田にキャプテンマークを譲ったMF楠美圭史は「1年間、苦しい時期でも康介さんが声を掛けてくれた。チーム全体を助けてくれた」。町田時代の同僚でもあるGK修行智仁も「本人はすごく悔しい思いがある中、それを隠して主将として振る舞ってくれた。彼だからこそチームがまとまった」と手放しでたたえた。

 

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