松山工業高校
高校生記者 100分の1ミリを追求 旋盤に挑む
2020年1月21日(火)(愛媛新聞ONLINE)
松山工業高校1、2年生の高校生記者4人が1月22日、同校の機械技術部旋盤班を取材しました。機械技術部は、全国の工業高生が参加する「高校生ものづくりコンテスト」にチャレンジするため約20年前に創部。旋盤班、ロボット班、溶接班の3班があり、旋盤班は過去全国2位の成績を収めるなど輝かしい実績を残しています。
旋盤班には2年生1人と1年生2人の計3人が所属。放課後、機械実習室に集まり、毎日2時間半から4時間、旋盤に向き合っています。コンテストでは課題図面を基に制限時間2時間半でねじなど部品を製作します。規定寸法との誤差やかみ合わせなどを得点化して出来栄えを競います。100分の1ミリの精度が問われるといいます。
高校生記者は、旋盤班を志望した動機や、技術習得の苦労、それぞれの目標などを質問。班員らは「回数を重ねてやってみて始めて分かることがある。指先の感覚などは少しの加減で変わってくる」などと旋盤技術の奥深さを語り、「全国大会で優勝を目指したい」と話していました。
旋盤から飛び散る金属片は600度の高温で、辺りには煙が立ち上ります。写真担当の記者は、真剣な表情で作業する班員にレンズを向け、盛んにシャッターを切っていました。