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新型肺炎 続く待機、募る不安

クルーズ船内 松山出身の女性 「いつ帰れるのか…」

2020年2月15日(土)(愛媛新聞)

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が集団発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で船内待機を余儀なくされている松山市出身の50代の女性(福岡市在住)が14日、愛媛新聞の電話取材に応じた。共に自室にいる20代の長女と松山市在住の80代の両親は健康で「船内は落ち着いている」と説明。一方で「乗員の明るさに支えられているが、いつになれば自宅に帰れるのか、めどが分からない。全員のウイルス検査をしてほしい」と不安な心境を吐露した。

 厚生労働省は全員待機の方針を転換し、検査で陰性が確認された80歳以上の希望者を優先的に14日から下船させている。だが、対象者は下船後も自宅に帰れず、施設で過ごすことになるため、女性の両親は船内にとどまることを決めたという。

 船内待機が始まった当初、高齢の両親の医薬品が不足するなどしたが、求めに応じて高血圧の薬が提供されたため、現在は「日々の生活に大きな支障は出ていない」と語った。

 女性は「隔離は必要と思っている」と自らの置かれた状況に理解を示す一方、厚労省の対応について「乗客乗員へのウイルス検査の方針が定まらない。しっかりした根拠もなく船内に閉じ込められているように感じている」と戸惑いをのぞかせた。

 

【新型肺炎・クルーズ船の県人一問一答 全乗客乗員の検査を】  

 新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船中の50代の女性(松山市出身)が14日、愛媛新聞の電話取材に船内の現状を語り「乗客乗員のウイルス検査をし、帰宅時期の見通しを早く示してほしい」と国への要望を口にした。

 

 ―これまでの経過は。

 20代の長女と、松山市在住の80代の両親と一緒に2月4日まで約2週間の旅程で乗船し、東南アジアなどを巡った。クルーズ船は移動が楽で荷ほどきも一度でよく、高齢の親も楽しめる。親孝行の思いがあった。

 3日夜、港で運び出してもらえるようかばんなどを部屋の外に出して夕食に行ったが、戻ってもそのままで「おかしいね」と話していると、先に下船した人が感染していたという知らせが入り、再検疫になった。

 4日は自由に船内を歩けていて「下船が1日延びたね」などと話していたが、5日から部屋で待機することに。厚生労働省が14日間、検疫下に置くと発表した際には「どうしよう」と衝撃を受けた。

 自室から出られるのは2日に1回。デッキを歩けるだけ。マスクをし、部屋を出入りする際は手洗いとアルコール消毒をしている。

 

 ―家族の体調は。

 みんな元気。体温計が1人1本配られ、毎日測定して37・5度以上あれば連絡するよう言われている。

 両親は11日に検体を採取された。検査結果はまだ聞いていないが、下船の意向を確認する文書が配られた。おそらく(国は陰性が確認された80歳以上の希望者を優先的に下船させる方針のため)陰性と思う。下船といっても施設に入るだけなので両親と話し合い、慣れない所に行くよりは船内にとどまろうと決めた。

 重症の感染者が出ており、インフルエンザにかかった人もいるようだが、船内は落ち着いているように見える。友人から「乗っているの?」などと連絡が来て、とても心配してもらっている。感染防止には極力注意しているが、完全に防ぐのは無理。気にし始めればきりがなく、仕方ないと自分に言い聞かせている。

 

 ―生活状況や不安は。

 衣食住にそれほど不自由は感じていない。Wi―Fi(ワイファイ)が無料で使え、新聞も配られている。ただ、先が分からない。いつ帰れるのか。厚労省も経験がなく仕方ないのかもしれないが、乗客の多くがこれまでの対応に「当てにならない」と感じているのでは。乗客乗員全員のウイルス検査をしてほしい。大丈夫と分かって帰宅したい。

 食事や必要品を持ってきてくれる乗員はとても明るい笑顔で、同じ不安を感じているはずなのに感動する。船外に掲げられた応援の横断幕にも勇気づけられている。

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