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愛媛新聞ONLINE

2020
79日()

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Discover Ehime~歩いて巡る故郷の絶景

第13回 腰折山(こしおれやま、松山市)

2020年5月1日(金)(愛媛新聞ONLINE)

エヒメアヤメ自生地の斜面は見た目以上に急斜面。ゆっくり登ろう。振り返ると風早平野が一望できる

エヒメアヤメ自生地の斜面は見た目以上に急斜面。ゆっくり登ろう。振り返ると風早平野が一望できる

スタート地点は早坂暁原作のテレビドラマ「花へんろ」の舞台にもなった鎌大師

スタート地点は早坂暁原作のテレビドラマ「花へんろ」の舞台にもなった鎌大師

麓から見る腰折山。東側山腹が切り立っているのが特徴

麓から見る腰折山。東側山腹が切り立っているのが特徴

天然記念物に指定されているエヒメアヤメ。非常に小さいので、足元に気を付けながらゆっくり歩いて探そう

天然記念物に指定されているエヒメアヤメ。非常に小さいので、足元に気を付けながらゆっくり歩いて探そう

文・写真−忠政啓文

 

 松山市内中心部から国道196号を今治方面に向かって走っていると、風早平野の北にポコポコと低山が連なっているのが見える。その風景は、まるで海から高縄山へと打ち寄せる波のようだ。その小山脈のほぼ中央に、山腹の東面がひどく欠けた、一風変わった山容の低山がある。その名は腰折山。これまた一風変わった名前のこの山が今回の旅の目的地だ。

 腰折山へは、麓にある四国霊場番外札所、鎌大師から登る。鎌大師は、早坂暁原作のテレビドラマ「花へんろ」の舞台になったことで有名だが、県内有数の古さを誇る芭蕉塚があることで知られる。芭蕉塚とは、彼の遺徳を偲ぶ人々によって建てられた石碑のことで、ここの芭蕉塚は寛政5(1793)年、芭蕉の百回忌に建立された物。句は刻まれていないが、「草臥れて宿かるころや藤の花」にちなんだ筆蹟を埋めたものと伝えられることから藤花塚とも言わる。この句は元禄元(1688)年、芭蕉45歳の時の句。藤の花咲く晩春でもなければ、まだ歩き草臥れてもいないが、芭蕉に思いを馳せてから登山開始だ。

 まずは境内北側、山裾に沿って東へと延びる道路を進む。200mほど歩くと池の手前に登山道を示す案内板があるので左折し、ミカン畑へと通じるコンクリート舗装の細い道へ。そこからさらに約200m、坂を上りきると、右手に腰折山登山道の入口がある。森の中へと通じる緩やかな坂道を登ることわずか、「天然記念物エヒメアヤメ南限自生地帯」と刻まれた石柱が立っており、その背後に広々とした草原となっている急斜面が現れる。

 エヒメアヤメとは、草丈10~15㎝、鮮やかな青紫色の花をつけるアヤメ科の多年草。九州や中四国の瀬戸内海沿岸、さらには中国北部や朝鮮半島にかけて分布しており、大昔、日本と大陸が陸続きであったことを証明する、植物地理学上、貴重な植物と言われる。エヒメアヤメの名前は、日本を代表する植物学者、牧野富太郎が最初に愛媛で発見したことから命名。ここ腰折山東斜面は自生南限地帯として、1925年に国の天然記念物に指定された。しかし、その後の調査で宮崎県でも自生していることがわかり、現在の最南限地は宮崎県生駒高原となっている。

 エヒメアヤメ自生地の斜面にジグザグと通じる登山道を登る。「腰折」の名はここから来たのだろうか? ついついうつ向いてしまうほどの急坂だ。しかも、今はまだ冬。足元にはまだ、花はおろか、芽すら見当たらない。さすがに花を楽しむには少々早かったが、眼下に広がる風早平野ののどかで美しい風景を眺めていると、ほんわかとした温かな気持ちになり、春の訪れが待ち遠しくなる。

 今冬は暖冬だったから、アヤメの開花も早まるだろうか? あの可憐な花を見逃さないよう、今年の春はこまめに登りに来よう。

 

【腰折山(松山市)】

 

 住所:松山市下難波

 電話:089(993)1111(松山市北条支所)

 距離:約1㎞

 所要時間:約30分

注意事項:植物保護のため、決められたルート以外には足を踏み入れないようにしましょう。

 

【ワンポイントアドバイス】

<四十肩は動かして治そう>

 なんとなく肩が痛いと思ううちに、やがて肩全体が硬くなり、腕が思うように動かせなくなる四十肩。正式な病名は肩関節周囲炎といい、治療を受けなくても数か月で治る人がいる一方、肩こりと勘違いしたり放置したりして、回復まで数年かかるケースも珍しくない。早く治すには肩の状態に合わせたケアが重要だ。

 まず、発症から1~2カ月の急性期は痛みが強いため、痛みを取る注射や投薬が中心となる。そして、発症から2~6カ月の拘縮期に入ると痛みは弱まるが、急性期より腕が動かしにくくなり、発症後半年以上が過ぎた回復期になって痛みが消え、肩の動きも徐々に良くなる。しかし、この拘縮期から回復期に「痛いから」と肩を動かさずにいると、ますます動きが悪くなり回復が遅れる。四十肩の早期回復には、この拘縮期から回復期に、無理のない範囲で肩関節の可動域を広げる運動を取り入れることが重要。次に簡単な運動療法を紹介するので、現在四十肩でお悩みの方はもちろん、そして過去に苦しんだ経験のある方、肩こりでお悩みの方も是非やっていただきたい。

[上半身ひねり(10回×2セット)]

 

 

 

[背中と肩甲骨の曲げ伸ばし(5回×2セット)]

 

 

 

この記事は、スポーツマガジンE-dge2020年3・4月号に掲載しています。

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