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愛媛の高校スポーツ 指導者ファイル

<3>栗本秀樹(49) 八幡浜工レスリング部監督 主体的な「探求」促す 目標はインハイ団体V

2020年5月5日(火)(愛媛新聞)

 

 現役時代、五輪出場にあと一歩まで迫った八幡浜工高レスリング部監督の栗本秀樹。指導者としても、愛媛の高校レスリング界をけん引。選手に合わせた目標設定でやる気を引き出している。

 「子どもの成長を見守り、サポートできる指導者でありたい」。栗本は目指す指導者像をこう語る。

 日体大では、グレコローマン62キロ級で2~4年にインカレ3連覇を成し遂げた。1992年のバルセロナ五輪出場を目指したが、最終選考会で2位となり、惜しくも出場を逃した。それでも93年の全日本選手権で初優勝し、94年の世界選手権(フィンランド)にも出場するなど、文字通り国内トップ選手として活躍した。

 指導者を志したのは、日体大レスリング部出身で津島中時代の恩師・田中吉次の影響が大きい。柔道をしていた高校2年のとき、田中の勧めで柔道の合間にレスリングのマンツーマン指導を受け、その年の国体に初出場。高校3年では3位入賞を果たし「柔道よりも五輪に近い」と本格的にレスリングに取り組んだ。

 「田中先生には大切に指導してもらった。卒業後も教え子との人間関係を大事にする生き方を見て、自分もこうありたいと思った」

 指導で大事にするのは、選手に「探求」を促すことだ。

 昔は練習メニューを全部指示してやらせていたが、今は選手が主体的に行えるようアドバイスや声掛けをし、やる気を出させるように心掛ける。「本当に身につくのは、自分がやろうとしたとき」との思いがあるからだ。

 「僕が多くを言うと、どうしてもやらされている感じになってしまいます。逆に、自分からやりだすと目の色も顔つきも違ってくるんです。そうなるよう仕向けています」

 入部する生徒に共通するのは「強くなりたい」という思いだ。描く強さはそれぞれ違っても、「その思いを大切にしたい」と考えるから、子どもたちをよく見て一人一人に合わせた目標を設定し、その少し上をめざさせる。「練習を妥協させず、限界値を少しずつ伸ばしていくことで、意識も体つきも変わってくる」。高校3年間で自信をつけ、卒業後も練習に顔を見せてくれるのが楽しみという。

 指導者として当初から描く目標は、全国高校総合体育大会(インターハイ)団体での優勝だ。個人ではこれまでにインターハイ優勝者を3人出しているが、団体戦では2009年全国高校選抜の3位が最高順位。

 インターハイ団体優勝の先に見据える夢もある。「自分が五輪に行けなかったので、五輪選手も育てたいですね」(敬称略)

 

 【くりもと・ひでき】 宇和島市出身。津島高、日体大卒。98年から今治工高、05年から八幡浜工高でレスリングを指導する。

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