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球児の夢奪われ

甲子園中止・県内選手反応 集大成へ代替望む

2020年5月21日(木)(愛媛新聞)

全国の頂点を目指す夏の甲子園の開会式。昨年は愛媛代表の宇和島東が9年ぶり9度目の出場を果たした=2019年8月6日、甲子園球場

全国の頂点を目指す夏の甲子園の開会式。昨年は愛媛代表の宇和島東が9年ぶり9度目の出場を果たした=2019年8月6日、甲子園球場

 「夢に向かい努力してきた。悔しさしかない」―。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国高校野球選手権の中止が20日決まった。憧れの甲子園を目指してきた県内の球児はショックを口にし、白球を追いかけた3年間の集大成へ、愛媛大会の代わりとなる大会の開催を望んだ。

 

 昨秋の県大会で準優勝し、愛媛の頂点まであと一歩に迫った小松高校。北龍輝主将(18)は「中止を受け止めようとすることで精いっぱい。甲子園を目指して親元を離れ、小松に進んだ。目標がなくなり、今は何も考えられない」と言葉を絞り出した。

 練習自粛期間中に宇佐美秀文監督から電話があり「もし中止となっても、受け止めないといけない」と声を掛けられたという。現実となったこの日、寮でチームメート数人と言葉を交わし「感染拡大が全国、世界に広がっている。仕方がないと思うしかないと話した」。

 一方、愛媛大会に代わる公式戦に望みを抱く。「野球をしている高校生にとって、夏の大会は特別。開催してほしいし、笑って終わりたいので優勝したい」と北主将。「高校野球の目的は甲子園ではなく人間形成」―。宇佐美監督から常に言われてきた言葉を胸に刻み「残りの高校生活で成長していきたい」と前を向いた。

 新田高校の須賀椋也主将(17)は、一昨年に決勝、昨年は1回戦で敗れた愛媛大会の悔しさを思い起こし「チーム全員で今年こそは甲子園へと、たくさんの努力を積み重ねてきた。監督から話を聞いたときは、いろんな感情がこみ上げてきた」と無念さをにじませた。「甲子園の夢は閉ざされたけれど、自分たちの夏はまだ終わっていない。愛媛大会があるという小さな希望を信じて、前向きに待ちたい」と力を込めた。

 「悔しい気持ちが第一にあるが、甲子園が全てではない。野球を通じて出会った仲間や指導してくれたたくさん人のおかげで成長できた」。3年の渡部凱斗投手(17)は胸を張る。昨秋の四国大会で1勝を挙げたエースは「野球を通して学んだことを、これからに生かしていけるかが一番大事だと思う」と、気丈に今後を見据えた。

 小学1年から野球を始め、甲子園を一番の目標にしてきた帝京第五高校の3年若林駿輔主将(17)は「高校で野球はやめようと思っていたので、今年の夏は集大成の気持ちだった」。代替大会について「最後に仲間と戦う舞台があれば」と願う一方で「甲子園がなくなった中、チーム全員の気持ちをどうまとめたらよいのか」と不安をのぞかせた。

 昨秋の県大会でエースナンバーを背負った片山維投手(18)は「(甲子園が)本当になくなったのか、まだ信じられない」とぽつり。「応援してくれた親や周囲を思うと、このまま終われない。代わりの大会があるなら、できる限りのことをやりたい」と誓った。

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