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励ましの言葉を送れる/公式戦 大きな意味ある

高校野球 代替大会検討 県内監督ら安堵

2020年5月22日(金)(愛媛新聞)

練習終了後、監督の話を聞く済美の部員ら=21日午後、松山市中野町

練習終了後、監督の話を聞く済美の部員ら=21日午後、松山市中野町

 夏の甲子園が中止となり、選手への寄り添い方に悩んでいた県内指導者らに安堵(あんど)が広がった。県高野連が21日、3年生が出場できる独自大会の検討を表明。監督らは感謝を示すとともに、開催実現を強く願った。

 昨夏の愛媛大会決勝で涙をのんだ松山聖陵の荷川取秀明監督は「甲子園という舞台はなくなったが、選手らに励ましの言葉を掛けられそうで、検討してもらえることに感謝したい。愛媛の球児たちの熱い思いがぶつかりあう機会を、どうにかつくってほしい」と期待を示した。

 東温の堀内準一監督は「どうやったらできるかと考えてくれていることに安堵した。実現できるように協力を惜しまず、後押ししていきたい」と力を込める。

 「4月8日に部活ができなくなり、3年生とはこのまま終わってしまうのかと不安だった」と川之江の菅哲也監督もほっとした様子。「たとえ一試合でも公式戦は大きな意味がある。今まで当たり前だったことができない経験をした高校生たちが、野球の新たな楽しさに気づく機会にもなるのでは」と実現を願った。

 一報を聞いた松山商の大野康哉監督は「よかった」とひと言漏らし、表情を緩めた。「3年生の気持ちに寄り添う温情ある決定に感謝したい」と話し、出場に前向きな姿勢を示した。県高校総体が中止となった他競技の生徒にも配慮し「野球部はチャンスをもらったことを重く受け止め、思い出づくりではなく、自分の高校野球が詰まった準備、試合をしてほしい」と要望した。

 西条の河野健介監督は、どの部活動でも大会中止決定後も諦めずに自主練習を続ける生徒の姿を見てきた。「場所やスタッフなど、開催のための課題があれば関係者全員で取り組むし、そういう姿勢こそ生徒らに見せるべきだ。前向きな活動としてほかの部活動にも影響を与えられるようになれば」と期待を寄せる。

 「無理なのは分かりつつも、(従来と同規模の愛媛大会開催に)淡い期待があった。喜びもあるが、それもなくなるとなればショック」と複雑な心境を吐露したのは宇和島東の長滝剛監督。昨年に続きもう一度と強い思いを抱いていた夏の甲子園が消え、選手の気持ちをどう切り替えていくか、頭を悩ませる。25日から部活動が段階的に再開することを踏まえ「野球ができないつらさは、野球をやることで忘れるしかないと思う。選手たちが前向きになれるよう、時間をかけて向き合っていきたい」。

 今週から練習を再開した済美の中矢太監督は「配慮してもらいありがたいが、代替大会まで3年生をどう引っ張っていくかが課題」と指摘。「受験に切り替える生徒もいるだろうし、初めてのことで見通しが立たない」と吐露する。

 21日の練習では、選手はキャッチボールとティーバッティングに約2時間取り組んだ。「元気出していこう」「よし」と大きな声を出しながら、一球一球丁寧に投げ込み、バットを懸命に振り込んだ。練習終了後、中矢監督は「野球と学校生活の両輪を回していくことが大事。少しずつ練習を重ねて、体を元の状態に戻そう」と呼び掛けた。

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