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2020
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夏の甲子園中止 愛媛の球児への願い

「追った白球、無駄でない」 県関係元球児がエール

2020年5月24日(日)(愛媛新聞)

 新型コロナウイルスの影響で全国高校野球選手権大会が中止となり、甲子園出場権を懸けた地方大会の開催も見送りが決まった。ひたむきに白球を追った時間は無駄にはならない―。愛媛ゆかりの元球児は、現役世代の喪失感に寄り添い、再スタートを願う。

 

球児の気持ちを思いやる愛媛MP投手の正田樹さん=23日、松山市恵原町

球児の気持ちを思いやる愛媛MP投手の正田樹さん=23日、松山市恵原町

球児の気持ちを思いやる愛媛MP投手の正田樹さん=23日、松山市恵原町

球児の気持ちを思いやる愛媛MP投手の正田樹さん=23日、松山市恵原町

【苦難への精神力培った 正田樹さん(愛媛MP投手)】

 「プロを目指している選手。高校で野球に区切りをつけることを考え全てを懸けていた選手。それぞれに甲子園への思いがあっただろう」と、愛媛マンダリンパイレーツ(MP)投手の正田樹さん(38)は、球児たちの無念をおもんぱかる。

 1999年夏の甲子園で、桐生第一(群馬)のエースとして全国制覇を達成。大人になり、頂点を極めた仲間と集まった際、話題に上るのは勝利の喜びより「練習でつらかったことや苦しかったこと」だという。

 「自分の土台をつくってくれた」と振り返る3年間。厳しい練習により、どんな苦難にも諦めず立ち向かう精神力が培われ、今では一番の財産となっている。「最後の夏がなくなったことを良かったとは思えないだろうが、仲間と過ごした3年間を思い出として振り返れるときが来ることを願う」

 四国アイランドリーグplusもシーズン開幕はいまだ見えていない。いつか始まると信じながら不安やストレスを抱えている自らの心境を鑑み「可能性が消えた高校生たちの気持ちは想像もできない」と胸を痛める。全球児に寄り添う言葉は見つからないが「もしプロを目指す夢があるなら、甲子園が全てではない。新しい目標に向かって頑張ってほしい」とエールを送った。

 

 

 

水口栄二さん

水口栄二さん

水口栄二さん

水口栄二さん

【代替戦など区切り必要 水口栄二さん(元松山商主将)】

 「何を伝えてやればいいのか。言葉に表すことができないし、慰めの言葉で終わってはいけない」。松山商主将として1986年夏の甲子園で準優勝し、現在も最多記録タイの1大会通算個人安打数19を打ち立てた水口栄二さん(51)は「感染症予防の大切さは分かっているが、秋以降にずらしたり別の球場を使ったり、何か策はなかったか。自分の中でも整理できていない」と吐露する。

 プロ野球近鉄、オリックスで活躍後、兵庫県西宮市で小中学生に野球を教えている。昨年まで自身の三男も野球部に所属、保護者としての高校野球も経験した。「みんな悲観的になっていると思う。高校生にとっては一生に一度だから」

 教え子の中には高3生も多いが、連絡を取るに至っていない。「今は何を言っても響かないだろう。向こうから来てくれれば、自分の経験も踏まえて最大限答えてやりたいのだが…」と複雑な胸中をのぞかせた。

 「考え方は中高生も大人と変わらない。区切りをつけられるよう大人が真剣に動けば、感謝の気持ちを持つとか、何らかの反応は必ずある」と水口さん。代替大会など区切りをつけられる新たな環境をつくることで、自発的に前を向くことを願っている。

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