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県高校夏季野球大会・県大会

第7日 決勝【松山聖陵 13-5 宇和島東】松山聖陵 昨夏の雪辱 宇和島東 粘り届かず

2020年8月10日(月)(愛媛新聞)

【宇和島東―松山聖陵】7連続三振で試合を締めくくり、喜ぶ松山聖陵・平安山(右)=坊っちゃんスタジアム

【宇和島東―松山聖陵】7連続三振で試合を締めくくり、喜ぶ松山聖陵・平安山(右)=坊っちゃんスタジアム

【宇和島東―松山聖陵】3回表松山聖陵無死満塁、重松が右翼線へ3点三塁打を放ち先制する=坊っちゃんスタジアム

【宇和島東―松山聖陵】3回表松山聖陵無死満塁、重松が右翼線へ3点三塁打を放ち先制する=坊っちゃんスタジアム

【宇和島東―松山聖陵】5回表松山聖陵2死二、三塁、藤本が左中間へ2点二塁打を放ち12―2とする=坊っちゃんスタジアム

【宇和島東―松山聖陵】5回表松山聖陵2死二、三塁、藤本が左中間へ2点二塁打を放ち12―2とする=坊っちゃんスタジアム

【宇和島東―松山聖陵】4回裏宇和島東1死二塁、左中間へ適時打を放ち三塁を目指す土居=坊っちゃんスタジアム

【宇和島東―松山聖陵】4回裏宇和島東1死二塁、左中間へ適時打を放ち三塁を目指す土居=坊っちゃんスタジアム

【宇和島東―松山聖陵】8回表、ピンチの場面で作戦を確認する宇和島東ナイン=坊っちゃんスタジアム

【宇和島東―松山聖陵】8回表、ピンチの場面で作戦を確認する宇和島東ナイン=坊っちゃんスタジアム

 高校野球県夏季大会最終日は9日、坊っちゃんスタジアムで決勝が行われ、松山聖陵が宇和島東を13―5で破り、優勝した。昨年夏の全国高校野球選手権愛媛大会の決勝で宇和島東に敗れた雪辱を果たした。

 松山聖陵は四死球や敵失にも乗じ三、四、五回の3イニングで計12得点し、優位に立った。5点は失ったが余力のある継投で宇和島東の反撃をかわした。

 松山聖陵の優勝は、夏の大会としては2016年の愛媛大会以来4年ぶり。

 

【光る巧打また2桁得点】

 【評】松山聖陵が相手投手陣の制球の乱れに巧打を絡めて五回までに大量得点し、大勢を決めた。三回、2死球などで無死満塁の好機をつくると、重松の3点三塁打などで5点先行。五回は2死から4安打を集めるなどして再び5得点した。先発した高松はテンポのいい投球。七回途中まで一度もリードを許すことなくエース平安山につないだ。

 宇和島東は四回、小野がチーム初安打。1死後、土居に三塁打が飛び出すなどし2点を返した。七回も2死球などを得て3点を挙げたが、ビハインドが大きすぎた。4失策と守備の乱れも痛かった。

 

◆試合ごとにたくましく◆

 【松山聖陵・荷川取秀明監督の話】 甲子園がなく、悔しい思いをした3年生が1試合ごとにたくましくなり、強くなった。例年のベンチ入り20人ではできない起用ができた。培ったものを次のステージで生かしてほしい。

 

◆先輩にいい報告したい◆

 【松山聖陵・岸田明翔主将の話】 3、4、5回と続いてしっかりと得点できたことがよかった。点差は開いても0―0の気持ちでいこうとベンチで声を掛けた。昨年は悔しい思い出しかない。先輩にいい報告がしたい。

 

◆投げたい思いぶつけた◆

 【松山聖陵・高松投手】(先発し7回途中までマウンドを守る)「ここまで登板機会が少なく、投げたい気持ちをぶつけた。チェンジアップを多めにし、タイミングをずらすことができた。自分の持ち味を出せた」

 

◆助言聞いて球が見えた◆

 【松山聖陵・重松二塁手】(三塁打を含む3安打4打点)「(昨年の)先輩の分も勝ちたかったので思いを果たせてうれしい。視線のぶれをなくすよう監督の助言を聞き、よく球が見えた。決勝で打てて今後の自信になる」

 

◆目標達成してうれしい◆

 【松山聖陵・坂本三塁手】(昨年の決勝は負傷で途中交代)「去年は3年生に迷惑を掛けたので、宇和島東に勝って目標を達成できてうれしい。甘い球を狙って打線がつながった。最後まで諦めずにやれて良かった」

 

◆エラーで苦しい展開に◆

 【宇和島東・長滝剛監督の話】 打ち取った当たりを取り損なった三つのエラーで、苦しい展開にしてしまった。選手は大会を経るにつれて戦う集団になった。2年連続で決勝に駒を進めてくれて感謝している。

 

◆もっと投手助けられた◆

 【宇和島東・赤松拓海主将の話】 点を取られることは覚悟していたが、もっと野手が投手を手助けできた。最後に3年生全員で野球ができ、決勝まで来られて良かった。負けた悔しさを次のステージに生かしていきたい。

 

◆まず楽しもうと臨んだ◆

 【宇和島東・和田投手】(先発も4回途中で降板)「試合は勝ちたい気持ちもあったが、まずは楽しもうと臨んだ。チームに貢献できず負けたのは悔しいが、みんなと(愛媛の球児の中で)一番長い夏を過ごせて良かった」

 

◆諦めない大切さ知った◆

 【宇和島東・小野中堅手】(4回にチーム初ヒットを放つ)「ここまで勝てるとは思っていなかったので、決勝は楽しんだ。5点差がついても暗い雰囲気はなく、何でもいいから出たかった。諦めない大切さを知った」

 

[スコアボード]

【圧巻 締めの7連続K 救援のエース躍動】

 苦杯をなめた2人がマウンド上で力のこもったハイタッチを交わした。昨年夏の愛媛大会と同じ顔合わせになった決勝。今年は松山聖陵が宇和島東を打ち破った。旧チームから中心として活躍する平安山―岸田のバッテリーが屋台骨となって総合力を高め、たどり着いた王者の座だった。

 昨年の決勝、先発した平安山は準決勝からの連投も響き、疲れの出始めた終盤につかまった。7回⅓を投げ自責点5。「悔しさを持ち、この1年やってきた。今年は絶対に負けない」

 この試合、7点リードの七回1死二、三塁で救援登板。「相手は後半に強いチーム。点差は意識しなかった」と平安山。ここからまさに圧巻の投球だった。代わりばなを左飛に打ち取ると、次打者は見逃し三振でピンチ脱出。八、九回は145キロの速球と鋭いスライダーの組み立てですべて三振に切って取り、7連続奪三振で試合を締めくくった。

 平安山がリリーフ登板したことに今年の松山聖陵の強さがある。昨年の苦い敗戦を受け「一人の投手に頼ってはいけないと言ってきた」と荷川取監督。決勝は平安山との「二枚看板」と目される高松が先発しゲームメーク。初戦の2回戦から決勝までの5試合いずれも先発投手が異なる層の厚みで、疲労の偏りを回避した。

 攻撃陣も単打に積極走塁を絡め、大量点を毎試合積み上げていった。「全員で達成したリベンジ」。主将でもある岸田はそう胸を張った。

 

【つなぐ打撃 成長の証し】

 「去年までは大きいのを狙っていた。いやらしく、みんなでつないで1点をと、打席での気の持ち方が変わった」と岸田主将。昨夏の決勝で取れなかった五回以降の追加点を松山聖陵が着実に重ね、1年間の成長を示した。

 5点リードの五回でも、「同点の意識で大味にならず、やることをコツコツ練習試合でもしてきた」という春名がサードへの強い当たりで敵失を誘い2得点。藤本も「逆方向を意識して素直にバットを出せた」と2点適時打で続いた。

 今大会平均10・6得点と数字上は派手だが、本塁打はなし。全員野球の意識でつかんだ愛媛の頂点だった。

 

[スコアブック]

【投手陣 制球乱れ失点 反撃5得点も逆転遠く】

 2年連続の決勝の舞台は悔しい結果となった。大差がついても闘志を捨てなかった宇和島東だが、相手の背中は最後まで遠かった。

 序盤から、痛烈な打球を野手が止めきれず、インコースを攻めて抑えようとした投手陣も制球を乱した。0―7の四回に「(先発の)和田が頑張っている」と土居の適時三塁打などで2点を返したが、直後に5失点と再び突き放された。

 今大会数々の逆転劇を演じてきたチームらしい粘りは見せた。五回途中からリリーフの船田が「相手に傾いた流れを、何とか自分たちに持ってきたい」と1失点で踏ん張り、七回は「自分を信じて打席に立った」と川島が2点適時打。

 だが、終盤は各打者が「ボールが消えるようだった」と振り返る松山聖陵のエース平安山のスライダーに沈黙。反撃の糸口を見いだすことができなかった。 「平安山投手はすごかった」と赤松主将。昨夏と同じ頂上の景色は見られなかったが、「諦めない戦いはできた。誇りに思う」と気丈に語った。

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