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Eのさかな

一嘗三嘆「子規が詠んだ季節の鮎」

2020年9月14日(月)(その他)

俳句で好んで詠まれる「アユ」

俳句で好んで詠まれる「アユ」

「Eのさかな」は愛媛県の魚を中心に食・自然・観光などの文化を全国に紹介していきます。

 

 アユは俳句で好んで詠まれる魚で、単に〝鮎〟は夏の季語ですが、季節に応じたアユがおり、〝若鮎〟〝小鮎〟は春、〝落鮎〟〝錆鮎〟は秋の季語となっています。

 愛媛県松山市出身の俳人、正岡子規も鮎の句を多く詠んでいます。「鮎」を季題とした句が20句と最も多く、「小鮎」が15句、「若鮎」が8句、「落鮎」が8句、「錆鮎」が4句あります。子規が詠んだ鮎の句には、動物学者さながらのアユの生態を的確に捉えた句が多くあるのには驚かされます。

 春先に川を上り始める3~6㎝位のアユの稚魚は透き通っており、群れをなして上流を目指して勢いよく遡って行きます。

 

 見ればたゞ水の色なる小鮎哉 子規

 若鮎の二手になりて上りけり 子規

 若鮎の岩つきぬけん勢ひ哉  子規

 

 初夏に中流域の清流に達したアユは、石に付いた苔(藍藻や珪藻)を食べて大きく成長します。ところが、時には洪水により石の表面の苔が洗い流されて、餌不足になることもあります。

 

 山里や尺に満ちたる鮎のたけ 子規

 時鳥一尺の鮎串にあり    子規

 洪水のことしは鮎も居らずなりぬ 子規

 

 秋になるとアユの体色は、橙と黒の婚姻色となり、産卵期を迎えて下流へと移動し、産卵後は体力を消耗して多くが死に、一生を終えます。

 

 落鮎や小石小石に行きあたり 子規

 落鮎にはねる力はなかりけり 子規

 落鮎の身をまかせたる流れかな 子規

 

 「Eのさかな」は「さかな文化」を代表とする愛媛の食・暮らし・自然・文化などを取り上げ、分かりやすく情報を発信するフリーペーパーです

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