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Ehime eスポーツ最前線

<1>教育現場 身体を動かすだけがスポーツではない 性別や障害 超えて楽しむ

2020年9月20日(日)(愛媛新聞)

大会を目指し、放課後の校内でeスポーツの練習に励む小松高校サッカー部の女子マネジャー=7月下旬、西条市小松町新屋敷

大会を目指し、放課後の校内でeスポーツの練習に励む小松高校サッカー部の女子マネジャー=7月下旬、西条市小松町新屋敷

 「ナイスパス!」「行け! 頑張れ」。サッカー部女子マネジャーの声が響く小松高校(西条市)の教室。熱い視線の先は男子部員ではなく、自ら操作するゲーム画面の選手たちだった。

 昨年の茨城国体の文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」で、サッカーゲーム「ウイニングイレブン」少年の部に出場した小松高校サッカー部。今年は新型コロナウイルスの影響で10月の鹿児島国体は延期となったが、eスポーツ選手権は鹿児島市で単独開催される。連続出場を懸けてコントローラーを握るのは、3年生の川又祥乃さん(17)と安藤妃奈乃さん(17)、2年生の岸本璃子さん(17)の3人だ。

 ゲームの経験があるのは「プレステ2でモンハンを少しやっていた」という川又さんだけだったが、6月から部活後などに練習を始め、めきめきと上達。「ずっと部員を見てきたので知識は豊富。得点パターンや効果的なボールの動かし方は実際のサッカーと同じだった」と今では慣れた手つきで華麗なプレーを繰り出す。今月22日に松山市内で開かれる愛媛大会に向け「大切なのはチームワーク。ゲームは男子のものというイメージをひっくり返してみせる」と意気込んでいる。

 同校サッカー部の藤本賢二監督(51)は「ゲームは不健全というイメージ。eスポーツ否定派だった」という。県サッカー協会の2種委員長を務めることから試験的に取り組んだところ、eスポーツの可能性に気付かされた。「性別や年代、障害の有無を問わず、誰とでも楽しめる。身体を動かすことだけがスポーツではないと自分の概念が変わった」

 他県ではeスポーツ部を創部する高校も出始めている。校内にゲーム機を置くことに、藤本監督は「無制限にプレーできるのではなく、生徒にけじめをつけさせるようなやり方が必要」と課題を挙げた上で「そこで輝き、自信になる子どももいる」と賛意を示す。

 「家庭でゲームすることの免罪符にならないかが、一番不安だった」。そう語るのは、松山市で発達障害児のデイサービス施設を経営し、県内でいち早く障害者のeスポーツチーム「マルクスコラ サイクロンズ」を立ち上げた北野順哉さん(45)。

 6月の設立に先駆け、入念に保護者への説明会を実施。IDやパスワードを厳重管理し活動時間を守ること、コミュニケーション能力につながることなどを説明し、理解を求めた。

 サイクロンズの目標もeスポーツ選手権など全国大会だ。北野さんは「夢に向かって努力し、一生の仲間をつくる。彼らが物事のやりがいを見つけるツールとしてeスポーツは最適」と力を込める。

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