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Ehime eスポーツ最前線

<4>プレーヤーの思い 「こく兄」こと太田さんに聞く 負のイメージ 変化の兆し

2020年9月23日(水)(愛媛新聞)

「プロになるには物事をやり続ける忍耐力と困難を楽しめる精神力が必要」と語る有名プレーヤー太田勝久さん(本人提供)

「プロになるには物事をやり続ける忍耐力と困難を楽しめる精神力が必要」と語る有名プレーヤー太田勝久さん(本人提供)

 格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズの有名プレーヤー「こく兄」こと太田勝久さん(40)=名古屋市。現在は同シリーズのトッププロらと組んでインターネットの動画配信などを手掛ける。中学時代を松山で過ごすなど愛媛との縁もある彼は、eスポーツをどう見ているのか。

 

 ―国内のeスポーツの現状は。

 盛り上げようと全国的に企業の動きが活発だが、新型コロナウイルス禍で肝心の大会が激減し、プロとしてスポンサーの名前をPRするため、動画配信に活動がシフトしつつある。配信する選手が増えて視聴者の目が肥え、現在は新規で始めても簡単に視聴者は集まらない状況。配信に気を配りすぎ、競技の練習ができていない選手も多い。

 オンライン対戦が普及した一方、ほとんどの大会は対面で行うため、プロはオフラインでの対戦を重視する。都内にはいつも10~20人が集まる練習部屋があり、交流しつつ、深くゲームを攻略して技術を高め合っていたが、コロナ禍で完全に閉鎖されてしまった。

 

 ―プロ選手とは。

 大会は海外開催が多く、週末の海外遠征が1カ月続くこともある。大きな世界大会だと優勝賞金が1千万円以上。賞金だけでなく、スポンサー収入が大きく、別格のトップ層の年収は1億円を超えているのではないか。「ストリートファイターV」だけでプロと呼べる選手は30人はいる。その中で実際に生計が立てられているのは10人くらい。国内では業界全体が小さく、プロは狭き門だ。

 

 ―どのように腕を磨いたか。

 最初は友人との対戦で格闘ゲームの読み合いの面白さ、対人戦で勝利する爽快感を知った。東京のゲームセンターで勝つために必死で練習したらもっと強いやつが現れて、を繰り返した。負けても「そういうゲームじゃないから」と自分を信じた。強くなるには困難を乗り越えることにやりがいを感じられる才能が必要だと思う。

 名古屋市で不動産会社に就職した10年前、ゲームの世界から離れようとしていたが、ネットの番組に呼ばれて「トークが面白い」と好評だった。気に入ってくれる人が多いなら配信を頑張ろうと。

 

 ―普及の課題は。

 海外ではゲームでも何でも、秀でていればすごいという考え方が根付いている。日本ではゲームという言葉に対する負のイメージが強く、そこを拭い去らなくてはならない。

 でも、少しずつ社会に認められつつある、見方が変わりつつあるという実感はあり、良い方向に向かっていると思う。韓国では大みそかにeスポーツのビッグマッチが組まれ、地上波で放送される。日本もいずれそうなってほしい。=おわり

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