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いずれも無投票、新市発足後初

東温市長、加藤氏再選 市議選も無投票

2020年10月19日(月)(愛媛新聞)

無投票当選を決め、万歳する加藤章氏(中央)=18日午後7時ごろ、東温市田窪

無投票当選を決め、万歳する加藤章氏(中央)=18日午後7時ごろ、東温市田窪

加藤章(かとう・あきら)氏

加藤章(かとう・あきら)氏

 

 任期満了に伴う東温市長選と市議選が18日、告示され、市長選は現職の加藤章氏(72)=無所属、同市樋口=以外に届け出がなく、無投票で再選が決まった。市議選も立候補者が定数と同じ16人にとどまり無投票当選が決まった。

 両選挙は2004年9月の重信、川内両町合併以来ダブル選を重ねており5回目。いずれも無投票となったのは新市発足後初めて。

 加藤氏は18日朝、同市樋口の事務所で出陣式を開き約80人の支援者を前に「先人が築いた住みよい町を受け継ぎ、守り、育て、良くして次の世代に引き継ぐのが私の役目。全力全身で取り組むことを誓う」と決意を述べた。

 午後5時すぎに無投票当選の報を受けると、同市田窪の報告会場へ。「再び市民の皆さんとスクラムを組み一歩前進できることをうれしく思う。市民、関係者に心から感謝したい」と述べ、万歳三唱で支持者と喜びを分かち合った。

 加藤氏は初出馬した16年の前回市長選で現職らを破り初当選。年代別のタウンミーティングを始めるなど市民目線の市政運営に取り組んできた。今年8月に「4年前に市民と約束した公約が道半ば」として再出馬を表明。豊富な医療資源を生かした「健康日本一のまちづくり」、災害時避難場所の確保や必要な資機材の整備を進める「安全安心のまちづくり」などを公約に掲げている。

 市議選は現職12人(女性2人)、新人4人が当選。当選者の旧町別の内訳は重信8(前回9)、川内8(7)。党派別では公明2、共産1、無所属13。

 

【加藤章(かとう・あきら)】神戸大卒。1973年旧重信町役場入り。合併対策室長などを務め、東温市で総務部長、副市長などを歴任。2016年10月、市長初当選。72歳。東温市出身。樋口。

 

◆市民と対話生かす◆

【加藤章氏の話】当選し正直ほっとしているが、改めて初心に帰って身を律し、市民のために素晴らしい東温市をつくっていく。健康日本一や旧両町の一体化は一朝一夕にできるものではなく、引き続き市民と対話することで市政に生かしたい。

 

[解説]

【手堅い行政手腕評価 独自色求める声も】

 18日告示の東温市長選は、現職の加藤章氏(72)が無投票で再選された。田窪工業団地への企業誘致や志津川土地区画整理事業での移住・定住促進などで発揮した手堅い行政手腕が評価されたと言えるが、昨年、競艇場外舟券売り場設置計画を巡って町内が二分された経緯もあり、水面下では市政への不満もくすぶる。

 住民の賛否が渦巻いた舟券売り場設置計画。市議会が設置に賛成の意思を示す中、昨年12月に加藤氏が「総合的に判断した結果」として不同意を表明し、計画は立ち消えとなった。

 治安悪化を懸念する立場から「英断だった」と評価する声の一方、交流人口増加や経済効果などを期待した市民からは「納得いかない。根拠のある理由を説明してほしい」という不満も漏れた。一時は議会内や住民の間で対抗馬擁立もうわさされたほどだった。

 各地区で年代別のタウンミーティングを始めるなど、幅広く市民の声を聞こうとする加藤氏の姿勢は評価されている。だが4年間で実施してきた政策のうち、工業団地への企業誘致や市総合保健福祉センター建設など主立った事業は、前市長時代からの継承。市民の間には「自分から何かをやろう、残そうという気持ちを見せてほしい」と一層の独自色や推進力の発揮を求める意見もある。

 市政課題は山積みで、新型コロナウイルス感染症対策のほか、市の主要機能が偏在する重信地域と川内地域の地域間格差是正という課題も横たわる。文化芸術振興による交流人口増加を目指す10年計画の「アートヴィレッジとうおん構想」は、市民への浸透に加え可視的な成果も求められる。

 多くの問題には、人口減少の中で東温市がどのように在るべきかという命題が通底する。独自色を求める声に応え、広く合意形成も図りながら、どのようなまちづくりを展開していくのか。2期目のかじ取りが問われる。

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