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愛媛新聞ONLINE

2020
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Eのさかな

一嘗三嘆「シーボルトとキジハタ」

2020年10月26日(月)(その他)

「Eのさかな」は愛媛県の魚を中心に食・自然・観光などの文化を全国に紹介していきます。

 

 

 シーボルトはドイツ生まれの医学・地理学・民俗学を学んだ医師。江戸時代後期の1823年(文政6年)に長崎出島のオランダ商館の医師として来日し、翌年には長崎郊外に診療所を兼ねた私塾の鳴滝塾を開き、各藩から長崎に留学していた門弟に西洋医学や自然科学を教えていました。

 門弟の一人に高野長英がおり、後に、高野は宇和島藩に招かれて蘭学書の翻訳、兵備の洋式化や海岸防備のため久良(現:愛媛県愛南町)に砲台を築きました。

 シーボルトの名を有名にしたのが「シーボルト事件」で、1828年(文政11年)9月、帰国に際して当時禁止されていた日本地図を持ち出そうとして発覚、厳しい取り調べを受け、1829年に再入国禁止の国外追放処分となりました。

 オランダに帰国後、長崎に滞在中に収集し日本から送った750種に及ぶ魚類の標本をもとにライデン博物館(オランダ)の研究者テミンクとシュレーゲルの二人が整理し「日本動物誌」の魚類篇を執筆しました。

キジハタ

キジハタ

キジハタ

キジハタ

 同誌では、キジハタの学名を“Serranus akaara(現学名は Epinephelus akaara)"と命名。キジハタの長崎での地方名"アカアラ(akaara)"が引用されています。また、長崎ではハタ・クエ類を"アラ"と呼んでおり、同誌ではアオハタを“Serranus awo-ara(同Epinephelus aoara)”クエは“Serranus mo-ara(同Epinephelus moara)”と命名しています。学名に長崎の地方名が使われているのは、シーボルトがオランダに送った魚の標本と長崎で得た知見に由来しています。

 

 「Eのさかな」は「さかな文化」を代表とする愛媛の食・暮らし・自然・文化などを取り上げ、分かりやすく情報を発信するフリーペーパーです

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