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愛・スポーツ(インタビュー)㉖

日本空手松涛連盟永木道場代表 永木 満さん(70)

2020年10月30日(金)(愛媛新聞ONLINE)

 

 

 

 

 日本空手松涛連盟永木道場(松山市土居田町)を主宰する永木満さん(70)は、約45年前に自宅を改修して今の道場を構えた。中学高校時代は柔道の選手だったが、日本大学に入学して空手を始めた。「大学ごとに空手の流派があり、日大空手部はかなり厳しい環境だったが、がむしゃらに稽古して鍛えられた」と振り返る。卒業後、松山市役所に勤務。空手を続けたい思いから社会人2年目で思い切って道場を開いた。

 

 これまで多くの練習生が道場に通い、全国や世界の大会で活躍する選手を送り出している。かつての門下生が結婚し、子どもを連れてまた習い始めることもあるといい、「長くやっていて、こういう輪が広がっていくことが最高ですね」と頬を緩める。

 

 日本空手松涛連盟は、前首席師範だった浅井哲彦氏(西条市出身、2006年8月死去)が近代空手道を武道として進化させるべく発足させた会派。「生涯空手」の理想を掲げ、技能レベルや目的に応じた指導を行っている。永木さん自身も名指導者である一方、53歳で出場した日本スポーツマスターズ2003大会で空手の男子形2部(50~59歳)で優勝。2010年の第11回全国空手道選手権大会で形の部一般4部で優勝、日本スポーツマスターズ2011大会の空手形3部(60~69歳)で3位に入るなど、「生涯空手」を実践している。ことし9月に愛媛で開催予定だった日本スポーツマスターズ2020大会にも出場を予定していたが、残念ながら開催中止となった。

 

 日本空手松涛連盟では、高齢や障害などで体が少し不自由でもイスに座った状態で空手の稽古をする「車いす空手道」という分野にも力を入れている。永木道場の隣地には、永木さんの妻が理事長を務めるデイケアセンターがあり、入所する高齢者を対象に「車いす空手教室」を開いている。参加者からは「大きな声を出しながら上半身を動かすので血行が良くなった」「お腹の中から声を出すことで心と体がすっきりする」とすこぶる好評。しかし、最近は新型コロナの影響で高齢者施設などへの出入りが制限されているため教室が開けていないのが残念だ。

 

 地域に根差した道場を運営する中、空手以外のスポーツを通じた地域活性にやりがいを感じ、2006年4月に総合型地域スポーツクラブ「ゆうポップスポーツクラブ」も発足させた。スポーツが持つ力で、地域の子どもから高齢者まで誰もが楽しめる活動を通じて、住民同士の交流や親睦を図っていく。

 

 

 

永木 満(ながき・みつる)さん 松山市出身。日本大学工学部に入学し空手を始める。松山市役所に勤務する傍ら24歳で自宅に永木道場を構える。2003年日本スポーツマスターズ空手2部優勝、10年全国空手道選手権大会・形の部の一般4部で優勝。

 

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