J3リーグ第25節・3日
FC今治快勝 攻守ピタリ G大阪U-23に2―0
2020年11月4日(水)(愛媛新聞)
明治安田J3リーグは3日、第25節7試合を行い、FC今治はありがとうサービス.夢スタジアムでG大阪U―23を2―0で下し2連勝。通算成績は10勝9分け6敗(勝ち点39)で順位は6位に上がった。
FC今治は前半、玉城のゴールで先制。後半は途中出場の林が追加点を奪った。
首位の秋田は讃岐に5―0で大勝し、勝ち点61とした。開幕から25戦無敗。2位熊本は八戸と2―2で引き分けて勝ち点46、3位相模原は藤枝と2―2で引き分けて同44。讃岐は15位のまま。
FC今治は次節、8日午後1時から、静岡県の藤枝総合運動公園サッカー場で藤枝と対戦する。
【FC今治 逆境はねのけ課題克服】
前節から中2日の日程に加え、守備に不安を抱える中で迎えた今節。逆境をはねのけて手にした約1カ月ぶりとなるホームでの勝利に、1500人を超えるサポーターが酔いしれた。
リーグ屈指の守備力を誇るFC今治の4バックだが、ベテランの園田、駒野をけがで欠き、蓄積疲労を考慮して丁もベンチ外となった。4人中3人が入れ替わる事態の中、前節に続いてスタメン出場した中野の存在が大きかった。
コンディションの差もあってか、前半は有望なタレントがそろう相手にボール保持を許し、耐える展開となった。それでも中野は「相手はボールを回すのがうまく、覚悟していた」と動揺はなかった。「押し込まれているが、ラインは下げないように」。同じく最終ラインで先発した飯泉、平松らとともに体を張り、見事な統率でゴールを割らせなかった。
我慢比べの展開が動いたのは前半39分。橋本のロングパスからレオミネイロ、片井とつなぎ、最後は玉城が相手選手の股を抜く2試合連続ゴールで先制した。狙い通りのカウンターが決まり、玉城は「ボールを持たれても、じれずに頑張ってくれた守備陣のおかげ」と感謝した。
攻撃面の課題だった追加点についても、途中出場の林が後半31分に決めて勝利を確実にした。「今季はチーム内の競争意識が高く、誰が出てもチームのサッカーができるように練習できている」と中野。決して楽な試合ではなかったが、勝ちきった今日の結果こそ、その証左だろう。