明治安田J3リーグ第26節
FC今治、踏ん張る アウェー藤枝戦0―0 修行が千金セーブ
2020年11月10日(火)(愛媛新聞)
明治安田J3リーグは8日、第26節8試合を行った。FC今治は静岡県藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で藤枝と対戦し、0―0で引き分けた。通算成績は10勝10分け6敗(勝ち点40)で順位は7位。
FC今治は山田、福田、桑島らがシュートを狙つも得点できず、ドローに終わった。
首位秋田は長野と0―0で引き分け、開幕から26戦無敗で勝ち点を62とした。長野は同46で熊本に代わって2位に浮上。相模原は福島と0―0で引き分け、勝ち点45の4位。讃岐はG大阪U―23と引き分けて15位。
FC今治は次節、14日午後1時から、ありがとうサービス.夢スタジアムでYS横浜と対戦する。
【評】FC今治は守備陣が踏ん張り、引き分けに持ち込んだ。
立ち上がりから藤枝ペース。前半15分のCKからのピンチは修行が阻止。後半も防戦一方となり、ロスタイムにも修行が至近距離のボレーをファインセーブし窮地を救った。
攻撃ではレオミネイロを軸にカウンターを仕掛け、16分には山田がシュートを放ったが1点が遠かった。
[オーレ]
【プラン崩壊も焦りなし】
ボール保持を狙うも逆に相手にキープされて押し込まれる。ゲームプランが崩れる中、FC今治は守備陣の踏ん張りもあって勝ち点1を手にした。
中盤を厚くする4―1―4―1の布陣で臨んだが、ワントップに入ったレオミネイロとMFの距離が開きがちとなり、効果的な組み立ては少なかった。「藤枝のプレスが強く、ポゼッションが難しかった」とリュイス監督。得意な形を封じられ、対応が後手に回った。
最大のチャンスは前半43分のカウンター。丁のロングフィードからレオミネイロが競り勝ってGKと1対1に。ボールが流れて後ろにつなぐことになったが、最後は山田がしっかりシュートまで持ち込んだ。「ゲームプラン通りにいく試合はなかなかない。押し込まれながらも、自分たちの時間をつくることはできていた」(山田)
2試合連続でスタメンをつかんだ平松も「(ペースを)握られる展開は慣れている。自分たちのサッカーができなくても焦りはなかった」という。J2昇格争いに絡むためには勝ちたかった試合だが、「アウェー戦を無失点で抑え、勝ち点1を持ち帰れることは好材料」と前向きに受け止める。
うまくいかない試合でも、勝ち点1をつかみ取ることができるたくましさ。それがチームの強みであり、今季の成長の証しでもあるが、連勝は再び2でストップ。もう一歩突き抜ける姿を見せてほしい。