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山瀬理恵子の行ってこ~わい 愛媛食材で愛あるアス飯

⑯キウイフルーツ 厚切り豚の中山産キウイソースがけ(伊予市)

2020年11月21日(土)(愛媛新聞)

 

【収穫量34年連続日本一 愛媛のキウイフルーツ】

 

 今回の舞台は伊予市中山町出渕。中山といえば栗の産地で有名だが、もう一つの名産がキウイフルーツ。県内の収穫量は6千トン(2019年産)で34年連続日本一を誇る。県内主要産地の一つで、山瀬理恵子さんが甘さの秘密を探った。

 

 

 

 山中のキウイ園で作業する橡木隆博さん(69)を訪ねた。約40アールに緑色の品種「ヘイワード」を120~130本栽培している。両親の代から続く園地。当初は栗やかんきつを栽培していたが、1983年にキウイを導入。県内でも先進事例だったという。橡木さんは2017年、勤めていたJAを早期退職し専業農家に。妻勝子さん(73)と2人で育てている。

 

 中山間地特有の気候がキウイ栽培に適している。標高が高く昼夜の寒暖差があり、糖度や酸が引き立つ。果肉もしっかりするという。また、結晶片岩という肥えた土壌に恵まれ、水はけがよいこともポイントだ。ただ、水分を与えすぎると糖度が上がらず、与えないと小玉になるため、バランスは腕の見せ所だ。実を見極め、枝にいくつ、どの実を残すか、せん定の出来も収穫量を左右する。

 

 

 

 

【収穫直後のキウイを試食 甘みは?】

 

 出渕地区では例年11月4日が収穫開始と決まっており、11月末まで集中的に作業する。手摘みしたキウイはJAの冷蔵室に集めた後、関東や関西のデパートなどに出荷する。せっかくなので収穫を体験。橡木さんから「実を握って手首を返す」とコツを教わると、ずっしりした実を選びながらテンポよく進める。「ひたすら取りまくり。無心に取ります」と橡木さん。山瀬さんの手つきを見て「作業を手伝ってほしいなあ」と思わずスカウト。

 

 

 

 橡木さんの勧めでもぎたてを試食することに。うきうきでスプーンで一口食べると・・・口をもごもごさせる山瀬さん。いつもの元気さはなく様子が変だ。本当は? 小さな声で「酸っぱいです」。それもそのはず、「キウイは追熟して糖度や酸味が融合するとおいしく食べられます。追熟しないと食べられないですよ」と冷静な橡木さん。

 

 いたずらが成功したところで、事前に収穫し1週間程度追熟したキウイを再度試食。山瀬さんは「これだよ、これだよ!人生で食べたキウイの中で1番おいしい」といつものハイテンションに戻った。

 

 

 

【必読!甘いキウイの見分け方と追熟方法】

 

 橡木さんが甘いキウイの見分け方を伝授。俵型と平ら型では、平ら型の方が甘みが強い。種の部分から果肉へ糖度が移りやすいといい、平ら型は種が広範囲に広がっているため甘さを感じやすいという。「平ら型は2級品扱いで直売所に並ぶことが多い。安いのにおいしいのでぜひ探してみて」というから要チェック。

 

 

 追熟は自宅でもできる。ビニール袋にキウイのほかリンゴやバナナを入れ密封するだけ。リンゴやバナナから出るエチレンには実を熟させる働きがあり、10日ほどで追熟できる。通常は常温で、寒くなると暖かい部屋に置いておくと効果的という。

 

 

 

 普段はキウイを生で食べることが多く、保存用にジャムを作るという勝子さんから「おかずになるような料理を教えてほしい」とリクエスト。さあ、どう応える?

 

 

 

【栄養充実率ナンバーワンの万能フルーツ】

 

 

 

 

 前回の食材、愛媛甘とろ豚のおいしさに感動した山瀬さん。今回も愛媛甘とろ豚を使い、キウイで肉に合わせるソースを作るという。

 

 キウイは食物繊維やビタミンB1、B2、C、E、葉酸なども含まれ「栄養素の充実率が果物の中でトップ。1日1、2個食べると免疫を整えられる」と非常に栄養価が高い。合わせるマスカットもブドウ糖や果糖を含み、すぐエネルギーになりやすいためアスリートはよく使う食材という。果物の甘みにレモン汁で酸味を足し、白ワインで深みを出す。ソースをステーキに掛けるだけと手軽ながら豪華な主菜になる一品ができあがった。

 

 

 

 橡木さんは「豚肉とキウイが一緒になった料理は初めて。おいしい」、勝子さんは「簡単にできるので友達に教えたい。目からうろこが落ちた」と脱帽のコメント。キウイの甘さに感動しっ放しだった山瀬さんも大満足の味に仕上がった。

 

 

 

 次は上島町に行ってこ~わい!

 

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