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地区対抗団体戦や個人戦も中止

静寂の乙亥相撲、無観客開催 西予・野村

2020年11月24日(火)(愛媛新聞)

無観客開催となった乙亥大相撲で熱戦を繰り広げる参加者=23日午前、西予市野村町野村の乙亥会館

無観客開催となった乙亥大相撲で熱戦を繰り広げる参加者=23日午前、西予市野村町野村の乙亥会館

 愛媛県西予市野村地域の伝統行事「乙亥大相撲」が23日、同市野村町野村の乙亥会館であった。県内の新型コロナウイルス感染者急増を受け無観客での開催となり、地区対抗団体戦や個人戦も中止となったが、選手32人の熱戦が地元ケーブルテレビなどで中継され、2018年の西日本豪雨で被災した地域を元気づけた。

 市や市観光協会野村支部などが主催し169回目。江戸時代に大火があり、再発防止を願い地元の愛宕神社に相撲を奉納したのが発祥とされる。西日本豪雨では野村地域中心部が浸水し、両国国技館を模した造りで可動式土俵のある会館も被災。2年間、仮設会場で実施してきた。

 新型コロナ対策で大相撲力士やアマチュア選手の招待、小中学生の出場を見送ることは決定していたが、22日に急きょ無観客に変更。プログラムも計3回の5人抜きや三役相撲のみとなり、参加選手数も予定の3分の1強に抑えた。声援のない静かな会場には選手たちの荒い息づかいやぶつかり合う音が響き、勝負がつくと大会関係者が大きな拍手で健闘をたたえた。

 5人抜きした選手(35)は小学校時代から出場しており「観客がいないのはやはり寂しい。相撲が好きで一生懸命練習したのに出られなかった人を思うとつらいし、出場を楽しみにしていた小中学生や地域の方も残念がっていた」と複雑な表情。復旧した会館について「きれいで新鮮な気持ちになった。来年こそにぎやかな乙亥大相撲になれば」と願った。

 市観光協会野村支部の大野巌相撲部会長は無観客について「感染症が近づいてきていると判断した。残念でたまらないが取り返しのつかない事態を避けるためで、ご容赦いただきたい。コロナ収束後に盛大に開催し皆さんを歓迎したい」と理解を求めた。

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