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山瀬理恵子 アス飯コラム&レシピ紹介

⑰岩城島の青いレモン ほくほくサツマイモ蒸し 香りで気持ち前向きに

2020年12月23日(水)(愛媛新聞)

 

 アスリートに必要な栄養素を身近な食材でバランスよく取り入れる「アス飯」。提唱者の料理研究家、山瀬理恵子さんが毎月1回、愛媛の農林水産物の産地を訪ね、旬の献立を考案します。17回目はレモンをアレンジ。

 

 

 

 アスリートの疲労回復に重宝する果物として1番手に挙がるかんきつ類。中でもはちみつとの組み合わせが定番のレモンは、たっぷりのビタミンCやクエン酸、有機酸だけでなく、他のかんきつ類と同様、免疫増強、抗酸化、抗炎症、健胃などさまざまな作用を持つリモネンを香り成分として多く含みます。フレッシュな香りは、頭脳明晰(めいせき)作用や強心作用で前向きな気持ちを取り戻してくれます。

 

 注目される成分は皮に多く含まれている黄色の色素。強力な抗酸化作用がありレモンポリフェノールと呼ばれるエリオシトリンは、脂肪肝抑制効果などの生活習慣病予防に役立つ可能性が示唆され、高血圧や糖尿病合併症の予防効果も期待されています。

 

 今回そんな多機能なレモンに合わせたのは、白い粘液ヤラピンや麦芽糖で腸の運動を活発にしながらエネルギー補給もできるサツマイモ、ニンニクと一緒に油で加熱調理することで吸収率が上がる抗酸化物質リコピンを豊富に含むトマト、古くから薬用として珍重され、食べる精神安定剤と呼ばれるセロリ。香気成分も意識しながら、慌ただしい年末を元気に乗り切っていきましょう。

 

 

 

【ハーフタイム】

 

 上島町の岩城島でのロケ。企画担当者からのリクエストは「簡単で安くて見栄えが良く、身近な材料でアレンジもできるおいしいレモン料理」。島内ではトマトも生産されており、「一緒に材料に使ってもらえたら」とのことでした。

 

 岩城島のレモンは青いまま収穫され、目にした時点で口中に酸味が走り抜けていくほどまばゆい存在感があります。今回、既存のレシピを旬の食材で作り替えたものを提案したのですが、より一層の清潔感や爽快感、新鮮味を感じ、食欲をそそられ、おいしさの満足度もアップ。人間の五感による知覚の割合は視覚が多くを占め、味の判断は味覚以外の感覚器官や環境、雰囲気にも大きく影響されていることを改めて体感しました。

 

 世界中が新型コロナウイルスに苦しんだ2020年。来年こそは憂いなく爽快に笑っていたい。 

 

 

 

【やませ・りえこ】

 

 アスリートのための「アス飯」を考案する料理研究家。夫は愛媛FCの山瀬功治さん。松山市在住。

 

    材料2人分

    鶏もも肉
    200グラム
    サツマイモ
    1本
    レモン、トマト
    各1個
    ニンニク、ショウガ
    各1片
    葉つきセロリ
    5センチ
    オリーブ油、塩、黒こしょう
    適量

    鍋かフライパンにオリーブ油、すりおろしたニンニクとショウガを入れて火にかけ、香りが立ったら鶏もも肉を入れて肉の色が変わるまで炒める。皮ごと一口大に切ったサツマイモ、へたを取って4等分したトマトを入れ、その上から塩、黒こしょうをしっかりと振る。

    ①にレモン1/2個分を皮ごと4等分にくし切りし、皮が上になるようにしてのせる。葉つきセロリを入れてふたをし、サツマイモが軟らかくなるまで30分程度蒸す(15分程度で鍋に入れたレモンと葉つきセロリは取り出す)。仕上げに残りのレモンを4等分し美しく盛り付ける。

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