愛媛新聞ONLINE

2021
83日()

新聞購読
新規登録
メニュー

蒼天の初航海 FC今治 J3 1年目総括

<1>前半戦 波乱の幕開け Jの洗礼 ライバルに苦戦

2020年12月23日(水)(愛媛新聞)

無観客で実施された熊本とのホーム開幕戦で攻め上がるFC今治イレブン=7月4日、夢スタ

無観客で実施された熊本とのホーム開幕戦で攻め上がるFC今治イレブン=7月4日、夢スタ

 

無観客で実施された熊本とのホーム開幕戦で攻め上がるFC今治イレブン=7月4日、夢スタ

無観客で実施された熊本とのホーム開幕戦で攻め上がるFC今治イレブン=7月4日、夢スタ

 

 今季J3に初参入し18チーム中7位でシーズンを終えたFC今治。新型コロナウイルスの影響を受け、開幕延期や過密日程など逆風の船出となったが、最終盤までJ2昇格争いに加わり、来季の躍進を期待させた。Jの舞台に挑んだ1年を振り返る。

 

 想定外の幕開けとなった。新型コロナ感染拡大で、Jリーグは3月7日のJ3開幕を延期。J初戦に備えていたFC今治は大きく出はなをくじかれた。

 

 チームは4月6日から活動休止となったが、その間も各選手は体のケアや弱点克服に取り組み、5月12日に全体練習を再開してからは、スペインから招いたリュイス新監督の戦術浸透を図った。

 

 布陣は4―4―2を基本とし、ボランチの楠美を加えた最終ラインでボールを保持し、ラインを上げてチャンスメークする。両サイドハーフが流動的に動いてスペースをつくり、サイドバックやFWと連係して陣形を崩しゴールに迫るスタイルを目指した。

 

 補強の目玉は、昨季J3鳥取で11得点を挙げたFW林。日本フットボールリーグ(JFL)で戦った昨季、チームはリーグトップクラスの堅守を誇った一方、決定力不足に泣いた試合も多かっただけに、伸び盛りのストライカーを獲得できたことは大きかった。

 

 迎えた6月27日の開幕戦は、アウェーでFC岐阜と対戦。無観客となったが、約3カ月遅れで念願のJリーグデビューを飾った。昨季までJ2で長く戦った難敵相手に、テンポよいパスワークを披露。スコアレスドローに終わったものの、J3で戦える手応えを感じさせる内容だった。

 

 しかし、続く第2節のホーム開幕戦でJの洗礼を受ける。元J2の熊本に対し、前半序盤こそ攻め込んだが、相手の速いプレスやパスワークに苦しみ防戦一方となり、0―1で敗れた。続くホーム鹿児島戦も先制を許す苦しい展開で、後半に林がクラブのJ初ゴールとなる同点弾で引き分けに持ち込んだ。

 

 そして、ついに歓喜の瞬間が訪れる。初めての近県ダービーとなる第4節讃岐戦。玉城のシュートで先制すると、後半に片井と岡山のゴールで突き放し3―0で快勝。リュイス監督も「クラブにとって歴史的なJ初勝利。この勝利をファンにささげたい」と喜んだ。

 

 当初はイレブンがJのレベルに適応できるか不安視する声もあったが、プロリーグに初めて臨んだ桑島はリーグ前半だけで4ゴールを奪い、4年ぶりにJの舞台でプレーした玉城も複数のアシストを挙げた。ベテラン駒野は「誰が出ても戦術を理解し、いいパフォーマンスが出せるようやり続けた結果」と手応えを話した。

 

 前半戦の成績は6勝7分け4敗(勝ち点25)の9位。10位以下のチームからは着実に白星を挙げる一方、昇格のライバルとなる富山や熊本、秋田など昨季の上位には軒並み敗れた。複数得点を挙げたのは3試合のみで、ホームでわずか1勝にとどまったことも中位に甘んじた要因と言える。

 

    愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

    欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。