Bリーグ2部・3日
愛媛OV3連敗 山形に76―81
2021年1月4日(月)(愛媛新聞)

【愛媛OV―山形】第4クオーター、シュートを狙う愛媛OV・俊野達(33)=伊予市民体育館

【愛媛OV―山形】第4クオーター、シュートを狙う愛媛OV・俊野達(33)=伊予市民体育館
バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)は3日、伊予市民体育館などで8試合を行い、西地区7位の愛媛オレンジバイキングス(OV)は東地区6位の山形に76―81で敗れた。愛媛OVは3連敗。通算9勝17敗で順位は7位のまま。(観客294人)
愛媛OVは序盤から接戦を演じ、エリスや小沢らのシュートで2点を先行して前半を折り返した。後半はフェルプスのシュートなどで優位に試合を進めたが、最終クオーターは相手の3点シュートが立て続けに決まり、逆転を許した。
次戦は8日午後7時から、松山市総合コミュニティセンターで茨城と対戦する。
【失点のたび そがれる気迫】
前日と同じような展開となり、またも終盤の競り合いで敗れた。愛媛OVはこれで3連敗。ホームでの勝利は昨年11月8日以来遠ざかっており、チームの雰囲気の落ち込みが懸念される状況だ。
2日続けて相手の外国人選手が好調で、3点シュートが次々とリングに吸い込まれた。愛媛OVは、そこへの守備が不十分だったこと以上に、失点のたびに気迫がそがれる様子が目立った。全員が結束して悪い流れを断つべきところで、まとまりが見えてこない。主将の髙畠は「個々が点と点になり、つながっていない」と漏らす。
ベテランの俊野達は「相手が終盤に勢いに乗り、点差以上に追い込まれていた」と振り返る。特に守備がなかなか修正できず、前日と同様、最終クオーターで逆転される展開に。個々のレベルの高低ではなく、チーム力の差を感じさせる連敗だった。
髙畠は「負けが込んできて雰囲気は良くない。こういうときだからこそ、練習時からもっとコミュニケーションを取っていかないと」と指摘。俊野達は「ハードに守ってリバウンドを取る。そこから流れをつくって攻撃につなげる。守備からチームが一つになれるようにしたい」と、守備の立て直しを優先すべきだと考える。
2人の意見に共通するのはチームの根幹に問題があるということだろう。雰囲気の悪さだけなら会心の勝利が一番の良薬だが、それが遠い状況。シーズンも中盤に差し掛かっている。ここは全員で一度立ち止まり、病巣にメスを入れる勇気がほしい。