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愛媛出版文化賞 受賞者に聞く

<2>部門賞/第2部門 美術 「一色茂雄絵画作品集」(晴耕雨読) 一色真弓著

2021年1月13日(水)(愛媛新聞)

一色茂雄さんの画集を「宝物として大切にしたい」と語る妻の真弓さん

一色茂雄さんの画集を「宝物として大切にしたい」と語る妻の真弓さん

故一色茂雄さん

故一色茂雄さん

一色茂雄さんの画集を「宝物として大切にしたい」と語る妻の真弓さん

一色茂雄さんの画集を「宝物として大切にしたい」と語る妻の真弓さん

故一色茂雄さん

故一色茂雄さん

【亡き夫の歩み伝える 収録多彩 個展にも意欲】

 心臓疾患などを抱えながら絵を描き続け、2018年4月に69歳で亡くなった一色茂雄さんの油絵など84点を収録した画集。家族や友人、同僚らが記した故人との思い出や作品の評価などの文章を添え、一色さんの才能や温かな人柄を感じる仕上がりになっている。

 一色さんは松山市出身。1969年、松山商科大(現・松山大)の美術部に所属し油絵を描き始めた。卒業後、三浦工業(同市)に入社。40代で急性心筋梗塞の手術を受けたのを機に本格的に描画を再開し、東京で個展を開くなど精力的に制作に取り組んだ。

 画集作りは妻の真弓さん(68)=松山市北斎院町=が発案。夫の最後の作品となった並んだ熊の後ろ姿を描いた2点から「親子、きょうだい仲良く暮らしていきなさい」というメッセージを受け取り、「主人の生きざまを孫に伝えたい」との一心で出版にこぎ着けた。

 作品を集めるため、ミウラート・ヴィレッジでの遺作展開催を企画。絵を販売したり譲ったりした人たちに手紙を書き、絵の貸し出しと作品に添える文章の執筆を依頼した。作業の中で知らなかった夫の一面を知り「主人の友達が私の友達になった」とほほ笑む。

 画集には中国の露店や欧州の町並み、古里の松山城や四十島、石鎚山、来島海峡の灯台などの風景画を中心に、カエルやヤモリ、夜桜やバラをモチーフにした作品などを収録。多趣味だった一色さんのブーメランや旅客機模型、根付、人形などのコレクションも写真で紹介している。

 受賞を「主人を愛し支えてくださった方たちのおかげ」と喜び、今後、受賞記念の個展を再び開く予定。一色さんの作品がずらりと並ぶ自宅は「癒やしの場にしたい」と入場無料で開放している。「一人でも多くの人に作品を見てもらいたい」と笑顔を見せた。

    真相追求 みんなの特報班

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