Bリーグ2部
愛媛OV3連敗 熊本に88―96
2021年1月18日(月)(愛媛新聞)
バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)は17日、伊方スポーツセンターなどで2試合を行い、西地区7位の愛媛オレンジバイキングス(OV)は同地区5位の熊本に88―96で敗れ、3連敗となった。通算10勝20敗で、順位は7位のまま。(観客138人)
愛媛OVは出だしでミスが相次ぎ連続失点。第2クオーターは守備を立て直したが攻撃の調子が上がらず、20点ビハインドで前半を終えた。後半は流れをつかんでフェルプスや小沢らのシュートで猛追。最終クオーターもエリスの3点シュートなどで追い上げたが、逃げ切られた。
次戦は23日午後3時から、宮城県のカメイアリーナ仙台で仙台と対戦する。
【ミス連発も後半は迫力】
「今日の後半のエナジーをもってすれば、勝てない相手はない」。庄司ヘッドコーチ(HC)は試合後、声援を送り続けた観客に訴えた。それほどまでに後半のプレーは迫力に満ち、地力の高さを示せた。勝てなかったのは前半の安易なミスと守備の甘さが要因。いい部分も悪い部分も、今季の前半戦を象徴するゲームだった。
第2クオーター、俊野達と相手の外国人選手が、接触プレーを巡って一触即発の事態に。それまでにチームはミスを連発し、大差をつけられたこともあり、ハーフタイムにぶぜんとして控室に戻る選手の姿が見られた。ところが後半は雰囲気が一変。激しくプレッシャーをかける守備と、思い切りよく打ち切るシュートで差を詰め、相手を慌てさせた。
27得点のエリスは「前半はエナジーが足りなかった。特別なミーティングがあったわけではなく、各自がそこに気づいたということだ」と振り返る。淡々と語る表情には、強い気持ちがついてくれば戦えるチームなのだという自信と歯がゆさがにじむ。「とにかく勝ちたい。調子は上がっているので、あとはハードにプレーして勝ちを呼び込むだけだ」
今季前半戦を終え、10勝20敗。外国人選手の合流が遅れた影響もあるが、戦力を考えれば物足りない勝率だろう。主将の髙畠は「全員で戦う大切さを痛感した前半戦だった。声掛けや泥くさいプレーなど練習時からチームを鼓舞することを意識したい」と語る。ようやくチームが結束した戦いができるようになりつつある。シーズンを折り返し、ここから上昇気流に乗りたい。