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新鋭 聖地へ 聖カタリナ学園 初の甲子園

<上>赤のユニホーム 打ち勝つ野球 思い込め

2021年1月31日(日)(愛媛新聞)

創部5年で初の甲子園出場が決まり、喜ぶ聖カタリナ学園の選手=29日、松山市河野別府

創部5年で初の甲子園出場が決まり、喜ぶ聖カタリナ学園の選手=29日、松山市河野別府

 2020年秋の坊っちゃんスタジアムと春野球場(高知市)。愛媛はもちろん、全国的にも珍しい赤を採り入れたユニホームが旋風を巻き起こした。聖カタリナ学園が県大会初優勝と四国大会準優勝を飾り、センバツ切符を手中に収めた。

 

 男女共学化に伴い、16年4月に創部。立ち上げから関わる越智良平監督には、こんな思いがあった。「チームをつくるには戦略がいる。柱になる色とイメージが欲しかった」。出身の早大にちなみ、えんじ色も考えたが、松山商カラーとして根付く。新たな伝統を築くというメッセージも込め、赤を選んだ。

 

 聖カタリナの監督就任前は、石川県の公立高で指導。冬場に体を鍛え、破壊力のある打撃を前面に出した野球に触れた。愛媛で目指すのは打ち勝つ野球。4番の川口翔大選手は思いを受け止め「赤は強い色のイメージ。それを壊すことなく、力強い打撃を見せたい」と意気込む。

 

 1年生のみで臨んだ16年夏の愛媛大会で、いきなり8強入り。1期生が最上級生となった18年春は初めて県大会を制し、四国大会でも準優勝した。19年夏の愛媛大会は過去最高のベスト4進出。この春、創部5年で甲子園の土を踏む。

 

 早かったか―。この問い掛けに越智監督の回答は「分からない」だ。公式戦の結果だけではない。手本となる背中の少ない中、1期生らOBが少しずつ野球部の土台を築いていくところを見てきた。「たすきが後輩へ後輩へとつながれ、自分も一緒に連れていってもらっている感覚」と感謝を口にする。

 

 思いは念願を果たした2年生も共有しているようだ。小沢武門主将は「自分たちは先輩の行けなかった舞台を体験させてもらえる。まずは甲子園出場で恩返しできた」と話す。

 

 捕手の石川航大選手は先を見る。「先輩を超えないといけないとやってきた。甲子園では勝って聖カタリナを印象づける戦いをしたい」。後に続く後輩のためにも、そう決意している。

 

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