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新鋭 聖地へ 聖カタリナ学園 初の甲子園

<中>越智監督 恩師 上甲氏の教え胸に

2021年2月1日(月)(愛媛新聞)

守備練習で選手を指導する聖カタリナ学園の越智良平監督(左)=2020年12月、松山市河野別府

守備練習で選手を指導する聖カタリナ学園の越智良平監督(左)=2020年12月、松山市河野別府

 2016年4月の創部から指揮する聖カタリナ学園の越智良平監督。高校野球らしく礼儀正しく、一方で、目を細めて笑う表情は親しみやすさを抱かせる39歳の新進指導者だ。

 

 伊予市出身。高校は親元を離れ、宇和島東に進んだ。故上甲正典監督の練習は体力的にも精神的にも厳しく、仲間と支え合いながら一日一日を乗り切っていったと懐かしむ。

 

 過酷なメニューを課される傍ら、名将の熱意を間近で見た。夏の暑さ対策として行うグラウンドコートを着用してのノック。上甲氏も付き合い、汗だくでノックバットを振っていた。

 

 努力は報われ、春夏合わせて甲子園に3度出場。そして恩師の教えは今、よりどころとなっている。「時代は変わったが、指導する端々で『上甲監督ならこうするかな』と思うことがある。教え子の一人として、受け継いでいきたい」

 

 早大を経て、監督としてのキャリアは石川県の公立高が出発点。有数の進学校だったのに加え、冬場は雪の影響で練習時間が限られた。越智監督は「室内練習場の活用の仕方など、すごく勉強になった」と振り返る。

 

 18年春の県大会を初めて制し、新チームに移行した秋も準優勝。甲子園に一歩ずつ近づく中で、過った指導が明らかになる。部員に暴言を浴びせたなどとして、19年3月に日本学生野球協会から謹慎処分を受けた。ここから、部員との距離感を見直したという。

 

 「こちらが話をし、選手が『はい』と返事をして、やりとりが成立していると思っていたが伝わっていなかった」と越智監督。謹慎中は「コーチング」について学んだ。答えを与えるのではなく、答えにたどり着く手助けをするという考え方で、日々の練習に落とし込む。

 

 部員からは「自分たちの意見を聞いてくれるし、考えてした行動を理解してくれる」との声が上がる。選手だけではない。汗や反省を肥やしに指導者も成長を続けている。

 

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