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新鋭 聖地へ 聖カタリナ学園 初の甲子園

<下>飛躍の背景 選手が考え話し合い

2021年2月2日(火)(愛媛新聞)

実戦に即した練習で守備や走塁の状況判断力を鍛える聖カタリナ学園ナイン=2020年12月、松山市河野別府

実戦に即した練習で守備や走塁の状況判断力を鍛える聖カタリナ学園ナイン=2020年12月、松山市河野別府

 聖カタリナ学園には特徴的な時間がある。練習の前後に毎日、選手のみで行うミーティング。指導者が加われば受け身になりがちで、思考が深まらないという考えが背景にある。

 

 練習前は、その日の目標や課題を共有。練習後はクリアできていたかどうか、手を上げ、意見を出し合う。フルスイングできていたか。移動は走ってしたか。併殺プレーの守備練習では、ファーストミットにボールが収まる瞬間まで目を離さなかったか―。

 

 「監督が参加し、気付いたことを指摘すると、選手の気付こうという意識が薄くなる」と小沢武門主将。集中力を高め、頭を働かせることで練習の中身は濃さを増す。「新チーム移行当初は自分のプレーに精いっぱいで、周りが見えている人は少数。意識がだんだんと変わり、発言が増えてきた」

 

 越智良平監督は「野球はプレーごとの間の時間が多い。それを準備に充てられるか否かで、結果は変わってくる」と語る。点差やイニング、走者の有無や風向きなどあらゆる情報を整理し、最後に周りと確認し合って準備は完了。考え、話す。選手ミーティングはその力を伸ばすことにつながっている。

 

 新型コロナウイルスも練習への意識に変化をもたらした。昨年は春先から初夏にかけ、計60日以上にわたり全体練習が休止に。主力の川口翔大選手は「コロナ前は毎日練習できるのが当たり前で、集中の切れる場面があった。コロナで時間は貴重と感じた」と話す。夏の甲子園の挑戦権すら失った3年生の無念も原動力となっている。

 

 細身のエース桜井頼之介投手は食生活を見直し、体重増に着手。川口選手は自主練習期間中の振り込みでスイングが固まり、芯で捉えられる割合がアップしたという。

 

 選抜大会開幕まで1カ月半。新型コロナの収束はいまだ見えないが、川口選手は「一日一日を大切に自分たちが今できることをやっていきたい」と誓った。

 

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