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愛媛マラソン延期でも14日は・・・

コース駆けるランナー ロス埋め「来年こそ」

2021年2月16日(火)(愛媛新聞)

愛媛マラソン気分を味わうランナー=14日午前、松山市河野別府

愛媛マラソン気分を味わうランナー=14日午前、松山市河野別府

 新型コロナウイルスの影響で延期された第59回愛媛マラソン。「気分だけでも」「普段はできない楽しみ方をしたい」―。大会開催日だった14日、メイン会場となる松山市堀之内の城山公園周辺では、市民ランナーたちが「ロス」を埋めるようにオレンジロードへ駆けだしていた。

 

 約1万人の熱気に包まれるはずだった城山公園。穏やかな雰囲気の中で散歩を楽しむ人らに交じって、ランニングウエアにマスク姿のグループがちらほらと見える。

 

 「われわれにとって年に一度のお祭りがないのは、めちゃくちゃさみしい」と話すのは松山市の自営業合田浩二さん(50)。会員制交流サイト(SNS)上で大会当日のランを呼び掛け、約15人が集まった。50代でのサブスリー(3時間を切るタイム)が目標だが「きょうはのんびり景色を見て走る」と県庁前をスタート。桃太郎に仮装して「新型コロナを退治したいとの意味を込めた。来年の大会はぜひ参加したい」と早期収束を願った。

 

 人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」のキャラクターに扮(ふん)した松山市の会社員の女性(55)は「故障で走れないので、自転車で伴走する」と笑顔。過去3度の出場経験がある同市の公務員の女性(39)は、「楽しく愛媛マラソンを味わってもらえたら」と声を掛けたマラソン初心者の職場仲間と一緒にコース上へ。大会が延期となり「練習に張りが出なくなった」と嘆きつつ、来年の開催を望んだ。

 

 アウトドアショップの常連客6人と駆け抜けた松山市の会社員の女性(46)は「レースがない分、仲間内で楽しく走ろうと思って」と説明。多くのランナーとすれ違い、「考えることは皆同じですね」と笑っていた。

 

 愛媛マラソンは、コースでの地元のおもてなしが魅力の一つとなっている。フルマラソンの距離にちなんで42・195キロ分のイチゴを配っている、松山市夏目の観光農園いちごファーム北条ではこの日、手作りのいちご大福などを用意して本番同様に振る舞った。

 

 「継続は力。コロナで大会がなくなり残念だが、ランナーへの応援は続けたかった」と安田豊代表(72)。「生き返る」「うれしい」と思いがけないエイドを喜ぶランナーに安田さんは目を細め「自分にとっても愛媛マラソンは最大のイベント。大会が続く限りは支えていきたい」と力を込めた。

 

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