オレンジの心臓 愛媛FCコーチ陣の横顔
<5>フィジカルコーチ 津川武久(42)=松山市出身 原点に立ち返って臨む
2021年2月25日(木)(愛媛新聞)


トップチームのフィジカルコーチを担当して9年目。「長く携わってきたが、チームスローガンと同様、原点に立ち返って臨みたい」と気持ちを新たにする。
「本当に難しい1年だった」。新型コロナウイルスの影響で超過密日程が続いた昨季を振り返り「強度を高めるトレーニングにあまり着手できず、リカバリーばかりに頭がいってしまった」。
成績は21位に沈んだが「パワーや筋力系トレーニングの必要性と、選手の伸びしろも改めて感じられた。成果がなかったわけではない」と前を向く。
和泉監督が目指す「タフなサッカー」は「フィジカルコーチの腕の見せどころ」。アプローチの強度や連続性に関して指揮官から高いレベルを求められているとし「新たなメニューの構成などに挑戦している」。責任もやりがいも例年以上に増しているようだ。
チームは28日に開幕戦を迎える。目標の15位以上達成に向け「次を考えずに全試合、力を出し切って終わりたい」と話し、力強く言葉を続けた。「試合後のリカバリーは任せてください」
=おわり