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2021
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Discover Ehime~歩いて巡る故郷の絶景

第18回 唐子山(今治市)

2021年3月1日(月)(愛媛新聞ONLINE)

山頂付近からの眺め。木の葉のフレーム越しに見えるのは平市島だ

山頂付近からの眺め。木の葉のフレーム越しに見えるのは平市島だ

❶白砂青松の唐子浜は瀬戸内海国立公園を代表する景観のひとつ

❶白砂青松の唐子浜は瀬戸内海国立公園を代表する景観のひとつ

❷唐子浜から見上げる唐子山。確かに唐の子供の帽子のように見える

❷唐子浜から見上げる唐子山。確かに唐の子供の帽子のように見える

❸急峻な階段が現れたら山頂はあともう少し

❸急峻な階段が現れたら山頂はあともう少し

文・写真−忠政啓文

 

 

 

 今治市中心部から南東へ約5㎞、白砂青松の風光明媚な海岸で知られる唐子浜。冬の冷たく澄んだ空気の中、燧灘を眺めると瀬戸内海に浮かぶ島々がよく見える。ここだけでも絶景スポットとして十分楽しめるが、これでは少々運動不足。せっかくなので登山をしよう。砂浜を背にして西に向くと、なだらかに裾野を広げ、山頂付近だけポッコリ盛り上がったかわいらしい形の小山が見える。唐の子供がまげを結った頭に形が似ていることからその名が付いた唐子山が今回の目的地だ。

 

 海岸から県道38号を渡り、山の西麓にある四国霊場第59番札所国分寺へと向かう「四国のみち」へ。今治の国分寺は、奈良時代に聖武天皇が地震、凶作、疫病など、日本中で起こる災いを鎮めるため、全国60カ所余りに建立した国分寺のうちのひとつ。当時の時代背景が、混乱する現在と何となく似ていて興味深い。唐子山の歴史に目を向けると、今を生き抜くヒントが見えてきそうだ。

 

 そんな歴史に思いを馳せながら歩いていると、鳥越池の脇で道が二股に分かれる。右が国分寺方面、左が唐子山への登山道だ。ここからしばらく急坂と平坦部を繰り返しながら登る。これは中世山城の特徴。実は唐子山は戦国時代の東予支配の拠点、国分山城があったことで知られる。築城時期は不明だが、戦国末期には能島水軍の村上武吉が居城。天正十五(1587)年に豊臣秀吉の九州征伐で戦功をあげた福島正則が入城すると整備が進み、大規模な城に。その後、池田景雄、小川祐忠と短期間で次々と城主が入れ替わり、慶長五(1600)年、関ケ原の戦いの戦功で伊予半国二十万三千石を与えられた藤堂高虎が入城。高虎は国分山城が地形的に不便で発展性がないと感じたことから、慶長九年、瀬戸内海交通の要所、来島海峡ににらみが利き、経済的発展も期待できる蒼社川河口に今治城を築城。この際、石垣や資材などが運び出され、国分山城は廃城となったという歴史を持つ。

 

 さすが戦国時代の山城だけあり、堅牢な城だったようで、山頂の本丸へと通じる階段は手をついてしまいそうなほどの急斜面。やっとの思いで登りきった山頂は雑木が茂り少々展望が悪いが、木々の隙間から眺める燧灘や今治城下はなかなか乙なもの。時代の変化の荒波を何度も潜り抜けてきた唐子山の眺望は、否応なしに変化していく時代の流れの中でも変わらずに故郷の美しい自然の姿を今に伝えている。そう考えると、このどこにでもありそうな小さな山が、突如訪れたコロナ時代の荒波を切り抜けていくヒントを私たちに伝えてくれているように思え、何となく霞がかかった心に光がさし込むような気がした。

 

 

 

【 唐子山(今治市)】

 

 

住所:今治市古国分

 

電話:0898(36)1118(今治地方観光情報センター)

 

距離:約1㎞

 

所要時間:約30分

 

 

 

【ワンポイントアドバイス】

 

「お辞儀」を極めれば 姿勢がよくなる!

 

①足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、頭の後ろに両手を添える

①足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、頭の後ろに両手を添える

①足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、頭の後ろに両手を添える

①足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、頭の後ろに両手を添える

②背筋を伸ばしたまま、お尻を後方に引きつつ状態が地面と水平になるまで倒す

②背筋を伸ばしたまま、お尻を後方に引きつつ状態が地面と水平になるまで倒す

②背筋を伸ばしたまま、お尻を後方に引きつつ状態が地面と水平になるまで倒す

②背筋を伸ばしたまま、お尻を後方に引きつつ状態が地面と水平になるまで倒す

 

 年末年始は一年で最もお辞儀をする機会の多い時期かもしれないが、実はこの「お辞儀」という動作に似た筋トレが存在する。その名も「グッドモーニング」。毎朝の挨拶に動きが似ていることからその名が付いた、大変シンプルなエクササイズだ。しかし、お辞儀同様にシンプルであるがゆえに奥が深く、上手に行えば美しい姿勢保持に役立つ脊椎起立筋を筋力アップ、さらには太腿の裏側の柔軟性を向上させることができる、大変有効なトレーニングとなる。一見簡単に見えるが、姿勢を意識しながら股関節の屈曲・伸展を行う動きは、見た目以上に難しいので、次にあげるポイントを意識しながらゆっくり行ってみよう。

 

 まず、まっすぐ背筋を伸ばして立ち、頭の後ろに両手を添える。その後、背筋を伸ばしたままで、太腿の付け根から上体を前方に倒していくのだが、この時、くれぐれも腰が丸くならないように気を付けよう。ポイントは、膝を伸ばしたままでも、お尻を後方に突き出すようにすること。こうすると、背筋を伸ばしたままで、上体を地面と平行になるまで倒すことができ、太腿の裏側にしっかりとストレッチがかかる。そして、上体が地面と平行になったら、かかとに少し力を入れながらゆっくりとスタートポジションに戻る。この際、脊椎起立筋などに力が入り、姿勢保持に役立つ筋群の筋力アップにつながる。

 

 誰しも、いつまでも若々しくありたいと願うものだが、姿勢は見た目の若さを保つ上でも、あらゆるスポーツのパフォーマンスを高める上でも最も重要なポイントだ。2021年が健康で元気に過ごせるよう、1日10回でOKなのでグッドモーニング・エクササイズを実践してみよう。

 

 

 

この記事は、スポーツマガジンE-dge2021年1・2月号に掲載しています。

 

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