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「先輩」に続け! 松山のエマ、聴導犬目指して訓練中

2021年3月3日(水)(愛媛新聞)

 耳の不自由な人を支える聴導犬を目指し、日々奮闘している犬が松山市にいる。同市三町3丁目の一般社団法人ドッグフォーライフジャパンのエマ(雌、3歳)。代表で訓練士の砂田真希さん(45)の下、一通りの聴導動作を習得、さらに精度を高めるためスキルアップを図っている。後はエマを希望する「パートナー」が現れるのを待つのみ。同法人からはこれまでに3匹の聴導犬が誕生しており、「先輩」に続こうと頑張るエマの訓練の様子を見せてもらった。

 

 

 

①さあ訓練開始。砂田真希さんのそばでくつろぐエマ

①さあ訓練開始。砂田真希さんのそばでくつろぐエマ

①さあ訓練開始。砂田真希さんのそばでくつろぐエマ

①さあ訓練開始。砂田真希さんのそばでくつろぐエマ

②あっ、チャイムが鳴った! 脚に懸命にタッチして教えるが、砂田さんは気付かないふり

②あっ、チャイムが鳴った! 脚に懸命にタッチして教えるが、砂田さんは気付かないふり

②あっ、チャイムが鳴った! 脚に懸命にタッチして教えるが、砂田さんは気付かないふり

②あっ、チャイムが鳴った! 脚に懸命にタッチして教えるが、砂田さんは気付かないふり

③ようやく気付いた砂田さんをチャイムまで連れていく。「これが鳴っているの」

③ようやく気付いた砂田さんをチャイムまで連れていく。「これが鳴っているの」

③ようやく気付いた砂田さんをチャイムまで連れていく。「これが鳴っているの」

③ようやく気付いた砂田さんをチャイムまで連れていく。「これが鳴っているの」

【呼び鈴・スマホ・電子レンジ… 日常の音 聞き分け誘導 気付くまでタッチ】

 

 「ピンポン…」。チャイムが鳴るとすぐ、エマが立ち上がり脚にタッチした。椅子に座って本を読み、わざと気が付かないふりをする砂田さん。エマは砂田さんが振り向くまで、何度も脚に触り続ける。「実際の生活では、パートナーが他のことに気を取られていて、すぐに気付かないこともあります。気付いてもらえるまで、何度でもタッチを続けるよう教えています」

 

 ようやく砂田さんが「気付いた」様子で、「音はどこ?」と尋ねるポーズを取る。すかさずチャイムまで誘導し「ほら、ここよ。これが鳴っているの」と言いたげに見上げた。音を教える動作を「つらい仕事」ではなく、「楽しい遊び」として教えられたエマにとって、「遊び」がうまくいって褒めてもらえるうれしい瞬間だ。

 

 聴導動作と並んで大切なのは「環境訓練」。外へ出れば、人混みや騒音、振動など、犬の気を散らすものがいっぱい。悪意なく、見つめたり、声を掛けたりする人もおり、こうした周囲の「誘惑」に負けず、パートナーに意識を集中して指示通り行動しなければならない。その場に伏せてじっとする「待機」は、食事中やレジの支払いなどパートナーの注意が自分からそれているときも守らなければならない。エマは訓練で大型商業施設を歩いたり、電車に乗ったりしたが、どこでも堂々の落ち着きぶりを見せている。

 

 また、今後どのような環境で暮らしている人とパートナーになっても、すんなり新しい家になじめるよう、信頼の置けるボランティアのところで「ホームステイ」も経験した。人が好きで物おじせず、順応性の高いエマ。順調に訓練を重ね「いつパートナーが現れても大丈夫」と砂田さんは太鼓判を押す。

 

 

 

【補助犬の役割 楽しく学んで 14日・松山でイベント】

 

 エマたちと一緒に補助犬の役割を学ぶイベント「補助犬と暮らす喜び」が14日、松山市大手町1丁目の愛媛新聞社で開かれる。

 

 講演には砂田さんとエマ、愛媛育ちの介助犬第1号となったジュリ(雌、3歳)とパートナーの女性、日本盲導犬協会のPR犬が登場。補助犬について、デモンストレーションを交えて解説する。また、障害のある人が働く県内6事業所が出店、小物や焼き菓子などを即売する。

 

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