発信!高校生記者 特大号Vol.4
新シーズン 思い熱く 野村高ラグビー部 精神面の強さが特長
2021年3月5日(金)(愛媛新聞)
新型コロナウイルス禍に見舞われてから約1年。県内高校スポーツ界の主力となった1、2年生は、集大成の舞台が奪われた3年生の思いを背負い、例年以上に奮起している。新シーズンにかける県内5校の選手や指導者を、各校の高校生記者が紹介する。

ゴールキックの練習を繰り返す野村高校ラグビー部員

ゴールキックの練習を繰り返す野村高校ラグビー部員
【野村高 ラグビー部 精神面の強さが特長】
野村高校のラグビー部は現在、部員は2年生7人で全員1年からの経験者。昨秋の全国高校大会県予選では松山商高、吉田高との合同チームで西条高・新居浜東高・八幡浜高の合同チームを53-7で下して初戦を突破した。今季も公式戦での1勝を目標に掲げて練習に励んでいる。
部員は全員、高校入学後にラグビーを始めた。田野慎吾さん(17)は兄・光将さん(22)が野村高でプレーする姿に憧れて迷わず入部。「ボールをつなぐ難しさやぶつかり合いが魅力」と明かす。
昨春、監督に就任した寺元充彦教諭(31)はラグビーの経験がないなかで「人間としての成長を重要視」をモットーに指導に当たる。
放課後の練習は2時間程度。少人数で組織的な練習ができないため、ショートパスやランニングパスなど基本を中心に据える。光将さんがコーチとして技術指導する。休日は八幡浜高、吉田高と合同で練習。14人ほどが約3時間、ポジションごとにディフェンスなどを磨いている。
チームのセールスポイントは「精神面の強さ」。主将の芝柊弥さん(17)は「タックルされてもすぐに立ち上がり、諦めない気持ちは負けない」と胸を張る。
シーズンに向け、芝主将は「積極的なディフェンスとボールさばきの精度を上げたい」と課題を見据えた。

野村高情報ビジネス部

野村高情報ビジネス部
【目線】
【野村高情報ビジネス部】
少ない人数で練習をしているため、団結力が強いチームだと感じた。声を掛け合っている姿を見て、互いを高め合っているのが分かった。キックの瞬間を写真に収めるのは難しかった。(O)