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山瀬理恵子 アス飯コラム&レシピ紹介

⑳愛媛あかね和牛の丸ごといちごソース 吸収率高めて鉄を補給

2021年3月20日(土)(愛媛新聞)

 

 アスリートに必要な栄養素を身近な食材でバランスよく取り入れる「アス飯」。提唱者の料理研究家、山瀬理恵子さんが毎月1回、愛媛の農林水産物の産地を訪ね、旬の献立を考案します。20回目は愛媛あかね和牛をアレンジ。

 

 

 

 太陽が真東から昇り、真西に沈む春分の日。自然をたたえ、生物を慈しみながら、パワフルな心身で希望に満ちあふれた再スタートを切りたいところです。

 

 愛媛生まれの愛媛育ち、赤身と脂身のバランスが絶妙な健康志向の黒毛和牛として「愛媛あかね和牛」は誕生しました。餌には、かんきつ。がんや糖尿病、骨粗しょう症の予防などで近年注目を浴びるベータクリプトキサンチンやビタミンC、クエン酸が豊富な愛媛の代表食材です。さらに、細胞膜を柔軟にしてアスリートのパフォーマンスアップやけが予防に役立つアルファ-リノレン酸を含むアマニ油も与えています。

 

 激しいトレーニングをするアスリートは発汗などによる鉄の喪失が著しく、筋肉が作られる際にも鉄が必要となるため、鉄欠乏性貧血に陥りやすいとされています。牛の赤身肉には持久力を向上させるヘム鉄が豊富。鉄の吸収率を上げるタンパク質も含まれ、イチゴのクエン酸やビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が高まります。

 

 イチゴのへたには造血に役立つ葉緑素(クロロフィル)や葉酸、ポリフェノールがふんだんに含まれています。捨てずに丸ごと利用しましょう。

 

 

 

【ハーフタイム】

 

 ジンチョウゲの甘い香りが窓際まで届いて風光る朝。フキノトウやタラの芽、ウドなどの山菜が店頭に並ぶ季節が到来しています。

 

 「春は苦味を盛れ」といわれます。その理由は、山菜の植物性アルカロイドが腎臓のろ過機能を向上させて新陳代謝を促進し、冬の間にたまった老廃物を排出して細胞の活性化に役立つからです。

 

 そもそも旬の食材はうまみが濃く、栄養も豊富な生命力の源。その時季の体が必要とするうれしい機能性成分を有するのが特徴で、季節ごとに食べものが移り変わるのは四季の楽しみの一つです。

 

 無病息災を祈りながら、縁起の良い初ものに感謝の念を抱くことは先人への敬意でもあります。大地が育んだ香り豊かな息吹を食し、季節が巡る喜びを感じて思い出を懐かしみ、次の季節に思いをはせましょう。

 

 

 

【やませ・りえこ】

 

 アスリートのための「アス飯」を考案する料理研究家。夫は愛媛FCの山瀬功治さん。松山市在住。

 

    材料2人分

    牛肉(もも)
    200グラム
    ニンニク
    1片
    塩、黒こしょう、オリーブ油
    各適量
    イチゴ
    5個
    バター
    20グラム
    しょうゆ
    小さじ1/2

    フライパンにオリーブ油、ニンニクを入れて火にかけ、あらかじめ塩、黒こしょうを振った牛肉を焼き上げる。食べやすい大きさに切る。

    フライパンにバターを入れて熱し、粗くみじん切りしたイチゴを30秒ほどソテーし、仕上げにしょうゆを回し入れてソースを作る。

    ①に②を回しかけ、細かく刻んだイチゴの葉をのせる。

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