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山瀬理恵子 アス飯コラム&レシピ紹介

㉑鶏胸肉と酒かすと米こうじ甘酒の発酵焼き 機能性成分濃縮の一品

2021年4月14日(水)(愛媛新聞)

 

 アスリートに必要な栄養素を身近な食材でバランスよく取り入れる「アス飯」。提唱者の料理研究家、山瀬理恵子さんが毎月1回、愛媛の農林水産物の産地を訪ね、旬の献立を考案します。21回目は酒かすをアレンジ。

 

 

 

 清明の春。森の優しい木漏れ日の中、フルーティーな吟醸香が漂う日本酒をグラスに注ぎ、そっと口に運びます。頰が花弁の色に染まり、静かに訪れるほろ酔い気分は、きっと心身に鎮静効果をもたらしてくれることでしょう。

 

 日本酒の製造工程で生まれる酒かすは機能性成分が濃縮された高栄養食材。「第二の脳」「最大の免疫器官」と呼ばれる腸内の環境を良好にするレジスタントプロテイン(難消化性タンパク質)や、水溶性と不溶性の両方の食物繊維の機能を兼ね備え、ビフィズス菌を増殖させる働きのあるレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)も豊富に含み、健康増進に大いに役立つことが分かっています。

 

 アスパラギン酸、アルギニンなどのアミノ酸もふんだんに含まれ、特にアルギニンは血流改善効果や成長ホルモンの分泌促進、創傷治癒、筋肉量を増加させることでアスリートから注目されています。

 

 ここに「飲む点滴」と呼ばれ、脳のエネルギー源にもなるブドウ糖が豊富な米こうじ甘酒、「食べる薬」と呼ばれるスパイスの複合体のカレー粉などをプラス。県内20市町制覇の有終の美を飾るパワフルコンビレシピが誕生です。ぜひご賞味ください。

 

 

 

【ハーフタイム】

 

 夫の愛媛FC移籍を機に、この地に住まいを移した2019年春。「愛媛食材で愛あるアス飯 山瀬理恵子の行ってこ~わい」は同年8月にスタートし、今回で無事、目標の県内20市町を巡ることができました。

 

 新聞や番組をご覧いただき、県内外の方から多くの反響が寄せられ、過分なお言葉もいただきました。個性あふれる街や生産者の皆さんの魅力、物づくりへの思い、大地が育む力強い食材の豊かさを、自然体で笑いの絶えないストーリーとして伝えられたことは、私の生涯のかけがえのない宝物です。

 

 アス飯を通じ、愛媛を愛せたのはほかでもないこの私だったこと、そして、最大のサポーターであった夫をはじめ、支えてくださった全ての皆さまに心から感謝します。大団円の日にふさわしい、食材のトリを飾った新居浜市の近藤酒造さんの華姫桜で「乾杯」!

 

=おわり

 

 

 

【やませ・りえこ】

 

 アスリートのための「アス飯」を考案する料理研究家。夫は愛媛FCの山瀬功治さん。松山市在住。

 

    材料2人分

    鶏胸肉
    1枚
    オリーブ油、スプラウト
    適量
    米こうじ甘酒
    100cc
    酒かす
    50グラム
    キムチ
    大さじ3
    皮ごとすりおろしたリンゴ
    1/2個
    しょうゆ
    大さじ1
    カレー粉
    小さじ1

    鶏胸肉は一口大にカットし、あらかじめ混ぜ合わせておいた漬け込みたれ(米こうじ甘酒と酒かすは小鍋に入れて弱火にかけ溶かして冷ます)に入れ10分程度置く。

    フライパンにオリーブ油を入れ、①の鶏胸肉に火が入るまで両面を焼き付ける。器に盛りスプラウトを添える。

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