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漁船焼失からの復興目指す

高品質いりこで新商品開発 上灘漁協共栄網 大手との連携広がる

2021年8月11日(水)(愛媛新聞)

手作業でいりこの頭部を取り除く共栄網のスタッフ=7月31日午前、伊予市双海町上灘

手作業でいりこの頭部を取り除く共栄網のスタッフ=7月31日午前、伊予市双海町上灘

フジの県内45店舗で販売している「頭とりいりこ」=10日午後、松山市宮西1丁目

フジの県内45店舗で販売している「頭とりいりこ」=10日午後、松山市宮西1丁目

手作業でいりこの頭部を取り除く共栄網のスタッフ=7月31日午前、伊予市双海町上灘

手作業でいりこの頭部を取り除く共栄網のスタッフ=7月31日午前、伊予市双海町上灘

フジの県内45店舗で販売している「頭とりいりこ」=10日午後、松山市宮西1丁目

フジの県内45店舗で販売している「頭とりいりこ」=10日午後、松山市宮西1丁目

 4月に伊予市双海町上灘の上灘漁港で起きた漁船火災からの復興を目指す上灘漁協加工部「共栄網」が、復興に向けて新商品の開発や販路拡大に奮闘している。船の焼失により収入が大幅に減少した中で、再建や生活費の工面するため自慢のイワシやいりこを広く発信。高品質さを知った大手スーパーや食品メーカーとの連携が広がっている。

 

 スーパーのフジ(松山市)と開発した「頭とり上灘いりこ」はフジの県内45店舗で9日から販売を開始。いりこの頭部を取り除いて食べやすくしたもので、同社で塩干関係の食品のバイヤーを担当する小松征浩さん(43)が魚離れが進む若い世代にも食べてもらおうと提案した。

 

 上灘漁協や共栄網を取り巻く状況は依然、厳しい。漁船10隻中8隻が被害に遭い、中古船2隻を新たに購入して9月から稼働できるよう準備を進めているものの、まだ2隻で操業。漁獲量が限られている上、新型コロナウイルス禍で魚価も低迷している。収入が大幅に減少した中で、復興にかかる費用や生活費を捻出していかなければならない。

 

 共栄網で加工場担当の浜岡昌史副会長(37)は「高品質のイワシを良いタイミングでたくさん捕り、今後も連携先を広げていきたい」と見据える。漁労長を務める和田直樹副会長(47)は「いりこの良さを知って購入してくれるところが増え、みんなのやりがいにもつながっている。マイナスをプラスに変えられるよう前向きに考えていきたい」と話した。

 

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