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2022
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出発進行!伊予鉄ルーム レフ松山市駅の「鉄宿」ができるまで

 

Nゲージを動かすことも可能。電車は懐かしの伊予鉄カラー

Nゲージを動かすことも可能。電車は懐かしの伊予鉄カラー

 

Nゲージを動かすことも可能。電車は懐かしの伊予鉄カラー

Nゲージを動かすことも可能。電車は懐かしの伊予鉄カラー

 

 

レフ松山市駅の伊予鉄ルーム。扉を開けると大きな電車の「顔」が迎える

 

12階の伊予鉄ルームからの夜景。まっすぐ伸びるレールビュー。右上方には松山城も見える

 

12月1日に開業した「レフ松山市駅byベッセルホテルズ」

 「ごとごとごとごと、その小さなきれいな汽車は、そらのすすきの風にひるがえる中を、天の川の水や、三角点の青じろい微光の中を、どこまでもどこまでもと、走って行くのでした」(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」)

 窓の外には城山方面からまっすぐと電車の軌道が延びる。視線を上げると松山城。まるで、オレンジ色の銀河鉄道に乗車して夜空を飛んでいるような不思議な感覚に包まれる。この特別な空間が持つ「魔法」なのかもしれない。

 伊予鉄道松山市駅隣に12月1日開業したホテル「レフ松山市駅byベッセルホテルズ」。11、12階には「伊予鉄ルーム」という名の客室が設けられている。引退した伊予鉄電車の車両を再利用。室内に電車の前部「顔」を再現し、ライトや車両番号、運転席といった実際の部品を取り付けたほか、シートはソファに、床材はテーブルに再生させるなど、こだわり抜いたコンセプトルームに仕上げた。「この部屋を、ホテルを、松山を盛り上げる始発駅に」。伊予鉄ルームの具体化から完成までの約4カ月間を追った。(坂本敦志)

■60年近く前の伊予鉄車両

 9月29日。松山市古町の伊予鉄の古町車両工場にオレンジ色の2台の車両が並んだ。「モハ50形」の「73号」と「74号」。1963、64(昭和38、39)年製と60年近く前の車両だが、最近まで現役だった。松山の人なら一度くらい乗車したことがありそうな、おなじみのデザインである。

 伊予鉄ルームで再利用するのはこの2台の部品。関係者らが車両番号を切り取り、前照灯を外し、押しボタンや椅子、床材、手すり…。「お降りの方はこのボタンを押してください」といったプレートまで。取り外せるものはすべて外していくような勢いだ。

 「へー、こんなになっているんですね」「さすがにしっかりした部品ですね」。感心したり、面白がったりしながらの作業。レフ松山市駅の支配人を務める連石将志さんも取り外しを手伝いながら「何が使えるか分からないので、とにかくいろいろ持って帰ろうと」。実はこの時点では伊予鉄ルームがどういう部屋になるのか、まだほとんど決まっていなかった・・・

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