発信!新田高校生記者
女子硬式野球部 一戦必勝で全国に臨む
2022年2月12日(土)(愛媛新聞)



足並みをそろえ笑顔でランニングする新田高校女子硬式野球部員(撮影・鎌田野乃花)

足並みをそろえ笑顔でランニングする新田高校女子硬式野球部員(撮影・鎌田野乃花)
グラウンドに「ナイスボール」という声が響く。時折「よっしゃー」「OK」といった掛け声が交じる。真剣にキャッチボールに励む県内高校唯一の女子硬式野球チーム、新田高校の部員たちだ。
創部は2018年4月。松山市では毎年夏、国内最大規模の全日本女子硬式野球選手権が開催され、県内ではクラブチーム「マドンナ松山」が組織されて全日本選手権に出場するなどしている。ただ、これまで県内高校に硬式野球部がなく、中学での経験者が県外に活動の場を求めていた中で市などから協力依頼があり誕生した。
創部2年目の19年と昨夏の全国高校選手権(20年は新型コロナウイルスの影響で中止)に出場し、1勝を挙げている。
部員は3年生12人、2年生6人、1年生4人の計22人。普段は体力づくりや基礎的な技術練習を中心にし、不定期ながらもマドンナ松山と合同練習するなどしてレベルを高めている。3年生には卒業後、大学やマドンナ松山でプレーする選手もいる。
エースの2年西原小央さん(17)は兄の影響で小学1年から始めた野球を続けるために迷わず入部。「勝利と三振を取る楽しさが魅力」と明かす。
部員がモットーにしているのは「元気、笑顔、楽しむ」。監督の秋山和輝教諭(56)は「高い意識の中で個の力をつける」を指導方針にしており、「自分の責任を果たせる選手になってほしい」と期待する。
部員が目指すのは一戦必勝で臨む夏の全国大会。新主将の2年重松里奈さん(17)は「確実にアウトを取り、最少失点で抑えることを徹底したい」と力を込めた。


【目線 放送部】
部員一人一人が高い意識を持ち、一球一球大切にする熱意が伝わってきた。笑顔や元気などをモットーにしたプレースタイルにも感心した。県内ただ一つのチームの活躍に期待したい。(Y)
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