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2022
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手のひらの伊予銀行  地銀DXトップランナーの挑戦

 

ビデオチャットでは会話をしながら受付端末を操作する

ビデオチャットでは会話をしながら受付端末を操作する

 

ビデオチャットでは会話をしながら受付端末を操作する

ビデオチャットでは会話をしながら受付端末を操作する

 

 「こんにちは。伊予銀行の石橋です。このたびはアプリのご利用ありがとうございます」。ビデオチャットを利用し、スマートフォン上で行員と会話をしながら、まるで店舗窓口を訪れた時のように、銀行の手続きができる伊予銀行のアプリ「AGENT(エージェント)」。「お客さまが銀行に行く」のではなく「銀行がお客さまの手のひらにある」ことを実現し、人口減と来店者数の減少といった課題を抱える地方銀行を中心に注目を集めている。デジタル技術を積極的に取り入れ「地銀のDX(デジタルトランスフォーメーション)のトップランナー」とも言われている伊予銀行。これまでの知られざる挑戦にスポットを当てた。(坂本敦志)

 

■日本一手続きが簡単な銀行

 

AGENTについて説明する伊予銀行総合企画部課長の石川秀典さん

 AGENTアプリは、ビデオチャットを利用して窓口と同じ体験ができる全国初のアプリ。コンサルティング会社のアクセンチュア(東京)と共同開発し、2021年6月にリリースした。口座開設のほか、住所変更などの届け出、キャッシュカード発行などの機能を持つ。伊予銀行総合企画部の石川秀典課長は「もともとは15年ごろからBPR(業務改革)戦略の中で、当時の大塚岩男頭取が掲げた『日本一手続きが簡単な銀行を目指そう』ということが始まりでした」と説明する。

 行員の事務の簡素化はもちろん、それにプラスして顧客の利便性も向上させる。まず取り組んだのが店頭での口座開設などで伝票記入や印鑑を不要にするタブレットの開発。顧客は行員の説明を聞きながら、LINEなどでなじみの深いチャット形式で選択肢を選んでいく。本人確認について免許証をタブレットで撮影することで行うなど、単にデジタルを取り入れただけではなく、事務手続き自体も抜本的に見直した。「普通預金の口座開設に45~50分ほどかかっていたのがタブレットを使って10分強でできるようになりました」。18年10月から試行を開始し、いまは全店舗で店頭や渉外で利用している。従来は難しかったことが、デジタルを掛け合わせることで実現できる。イメージしていたことが形となって表れた。

 

■ビデオチャットを利用

 

ビデオチャットでは会話をしながら受付端末を操作する

 この過程で浮上したのが「手のひらの銀行」という発想だ。「家から出られなかったり、仕事をしていたりで、なかなか銀行を訪れることができないお客さまに、どこにいても店頭と同じような対応を実現できないか」。20年5月に・・・

【ビデオチャット実現までの道のりや「顔」となる窓口担当の思いとは。この続きでさらに舞台裏に迫ります】

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