愛媛新聞ONLINE

2023
121日()

全国から視察の嵐! 遊具のない園庭に豊かな自然 むぎの穂保育園(東温市)の魅力に迫る

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「どんぐりをすって、粉にしたよ」「見て見て、葉っぱの色水」。遊具のない自然豊かな園庭で、子どもたちが自由に遊び回る。保育士が子どもにたくさんの愛情をかけ、自然の中で無理なく主体性を育む保育で注目を集める「むぎの穂保育園」(東温市横河原)の日常だ。2022年5月に開園してから1年半余りで、全国の保育関係者約500人が視察に訪れている。一体、どのような保育が展開されているのか。視察がやまない「むぎの穂」を訪ねた。

 

保育関係者からの視察がやまない「むぎの穂保育園」

伊予鉄道横河原駅のほど近く、住宅街の奥にたたずむ園舎。まず目に入るのが「らしくない」園庭だ。350坪の敷地に300種類以上の植物がひしめく。一般的な保育園のように、滑り台やジャングルジムといった遊具はない。子どもたちは木の実や石、枯れ枝などを自由に使い、遊び込む。先生の指示に従うのではなく、自分たちで遊び方を発見する。2、3歳の子どもが木登りを始めても、保育士は見守りながら優しくサポート。「危ないから、だめ」という声掛けは一度も聞こえてこなかった。

 

「ほら、1人で登れたよ!」。園庭の木に登って元気よく遊ぶ子どもたち

園長の出原大さん(57)は大阪府高槻市出身。関西の幼稚園長や認定こども園長、保育園長などを歴任し、30年以上の保育経験がある。自然のある園庭造りのコーディネーターとしても活躍し、全国の幼稚園や保育園など約150カ所の植栽を手がけてきた。むぎの穂の園庭も造園業者を入れず・・・

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