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2019
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地軸

開催国の責務

2019年10月18日(金)(愛媛新聞)

 歩兵中心の軽装備で戦った日本に対し、ソ連は最新鋭の戦車といった近代兵器を大量に投入し、日本を圧倒した。日中戦争中の1939年、旧満州とモンゴルの国境を巡り、旧日本軍が旧ソ連・モンゴル軍に惨敗した「ノモンハン事件」から80年▲

 日本の陸軍中央は撤退を求めたが、現地の関東軍は無視した。太平洋戦争に向かうきっかけとなったこの事件について、「ノモンハン 責任なき戦い」(田中雄一著、講談社)は詳述し、問うている。日本はなぜ立ち止まることができなかったのか▲

 こちらは、いったん立ち止まることができたと言えようか。東京五輪で陸上のマラソンと競歩を札幌市で開催する案を国際オリンピック委員会(IOC)が示し、その方向で調整が進みそうだ▲

 やはり東京の暑さをIOCは問題視した。世界選手権が先日開かれた同じ高温多湿の中東ドーハで、マラソンや競歩の選手が次々に棄権したことを考えれば、過酷な気象条件の再評価はやむを得ない▲

 ノモンハン事件は情報収集が不十分なまま、楽観的な見通しで戦闘が継続された。強調されたのは精神論だ。事件は日本軍の欠陥が凝縮されていたとの評価が後に残る▲

 東京五輪では後に禍根を残さぬよう準備に万全を期したい。開幕まで1年を切っており、時間がない中で調整することは多い。さらなる暑さ対策が必要かもしれない。選手に最高の舞台を用意するのは開催国の責務である。

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