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地軸

次の夢へ

2020年10月22日(木)(愛媛新聞)

 夢が描けなければ、何も起きない。夢を描くためにはその分野のことを調べて理解することが大切だ。歴史を知ることで次のイメージが描ける(田口英治著「ホンダF1設計者の現場」二玄社)▲

 自動車レースの最高峰、F1シリーズに携わってきたエンジニアの著者が述べていた。2008年、ホンダのF1からの撤退発表を受けた言葉だ。撤退を残念に思いながらも受け入れ、次代を担う若者へエールを送ったのである▲

 その後、15年に復帰し活動を続けていたホンダが今月に入り、21年シーズンを最後に撤退すると発表した。30年に四輪車販売の3分の2を電動車にする計画を加速させるため、環境技術の研究開発に経営資源を集中するという▲

 新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な需要減で、経営環境は厳しい。コロナが撤退理由ではないとするが、F1開発費が負担になっていたのは確かだ。08年の際はリーマン・ショックによる業績悪化が影響した。景気減速がまたホンダの挑戦を阻んだ▲

 創業者の故本田宗一郎さんは「常に夢と若さを保つこと」を経営の指針としていた。世界的な視野に立った夢を若い人に与える。そうすれば彼らは独創的な製品を生んでいく▲

 ホンダはF1からの撤退と復帰を繰り返してきた。今回は「再参戦は考えていない」。レースを通じて若い技術者が育ったはずだ。どんな研究分野になるにせよ、夢への挑戦は続くのだろう。

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