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地軸

戦略的に縮む

2019年12月5日(木)(愛媛新聞)

 偏屈な中年の独身男性が周りの人を翻弄(ほんろう)する。嫌みや皮肉ばかり言うけれど、時に本質を突いて痛快でもある。放送中のテレビドラマ「まだ結婚できない男」の主人公のことだ▲

 13年前に放送された話題作の続編で、主人公は今も独身生活を続ける。場の空気を読まない独善的な性格も昔のまま。ドラマは佳境を迎えたが、この人は結婚しても、しなくても人生を楽しめるような気がする▲

 現実の社会でも未婚化や晩婚化が進む。統計データによると、50歳まで一度も結婚をしたことのない人の割合は30年余り前、男女とも5%未満だった。だが、2015年には男性が約23%、女性は約14%に上昇している▲

 未婚者が高齢化し、長寿化が進んで連れ合いを亡くす高齢者が増えると、1人暮らしの高齢者が多くなる。ジャーナリストの河合雅司さんは著書「未来の年表2」(講談社現代新書)で、こうした状況を説明した上で提言する。「社会は戦略的に縮むことで豊かさを維持できる」▲

 少子高齢化と人口減少が止まらない以上、働き手世代が減っても機能する社会に改めるしかない。河合さんは「縮むことは衰退や負けを意味しない」と強調する。大量生産・大量販売という成功体験にしがみつくのは駄目だ▲

 これからは「コンパクト」というのがキーワードになりそうだ。豊かさの意味を考え直す必要もあるだろう。柔軟な発想で時代の変化に対応したい。偏屈にならずに。

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