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地軸

平昌に吹く風

2017年2月20日(月)(愛媛新聞)

 韓国の平昌(ピョンチャン)には独特の風が吹くらしい。1年後に迫った冬季五輪のプレ大会。スピードスケートでは屋内リンクなのに「追い風」が吹き、自己記録を更新する選手が続出した▲

 原因は天井に取り付けられた送風機。場内の温度管理のためだが、願わくば全選手が同じ条件下で滑走できるようにしてほしい。過去にはアジア大会のバドミントンで日本選手に不利な風が吹いたことがある国だから▲

 屋外競技は気まぐれな強風に悩まされそうだ。スキージャンプ台は防風ネットを張っている。選手たちは特に着地点付近の風が読みづらいと嘆く。競技がたびたび中断する可能性もあり、集中を切らさない精神力が求められる▲

 そのジャンプ台で、高梨沙羅選手がワールドカップ歴代最多に並ぶ53勝目を挙げた。高い技術に裏打ちされた抜群の飛距離。トレーナーの牧野講平さんは、どんな状況でも自分の形に持っていける「再現力」を絶賛する。来年への弾みにしてもらいたい▲

 12ある競技会場の整備は順調に進む。一方で懸念されるのが国政混乱の影響。朴槿恵(パククネ)大統領の親友による国政介入事件に絡み、五輪担当だった前文化体育観光相や、サムスングループの経営トップが逮捕された▲

 スキージャンプは向かい風の方が飛距離が伸びる。が、朴氏への逆風は政権を失速させただけでは収まりそうにない。大統領が誰であれ、五輪までには風がやみ、安定政権下の祭典になればと思う。

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