ログイン
Myページ

愛媛新聞ONLINE

2017
118日()

ログイン
Myページ
MENU

地軸

22年の思い

2017年1月17日(火)(愛媛新聞)

 いつだったか、袋入りの菓子をテープでつないで作ったリュックサックを子どもがうれしそうに背負っているのを見かけたことがある。楽しい工作だなと思っていたら「防災リュック」だった▲

 母親らでつくる神戸市の団体「hahaかふぇ」の代表西谷真弓さんは阪神大震災直後、避難所の子どもたちを元気づけようと移動式の駄菓子店を開いた。当時の経験からリュック作りを思いつき、各地で講習を開いている▲

 「楽しみながらいつの間にか備えができるのが理想」。万が一に備えようとすると、震災体験者は怖い記憶がよみがえり不安になるという。親子で作り、何事もなければおやつにして防災の話を。災害時には笑顔を守る一助に―と▲

 被災者支援に取り組む神戸市のNPO法人「よろず相談室」は、再び地震が来ないか不安がる熊本県内の保育園児に、普段は座布団として使える防災頭巾を贈る。縫い手は「東日本大震災時の恩返しを」と手を挙げた東北の女性たち。理事長の牧秀一さんは言う。「一人じゃないよと伝えたい」▲

 震災遺児も交流を続ける。子どもたちの学習支援をし、神戸市の遺児ケア施設を訪れた仙台市の大学3年佐々木奏太さん。亡き父親は児童74人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小の教諭だった。「どうやったら命を守れるか一緒に考えていきたい」▲

 阪神大震災からきょうで22年。教訓をつなごうとする人たちの一歩一歩が築いた22年。

おすすめ記事

愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。