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地軸

プルトニウム

2018年6月18日(月)(愛媛新聞)

 高校生の時、担任の教諭から唐突な問い掛けを受けた。「君たちは『カクヨクシリョク』についてフランスの高校生とディベートして勝てるか」。情けないが、言葉の意味さえ分からず、きょとんとした▲

 「核抑止力」―。教諭の言わんとすることはこうだったと理解している。「君たちは広島、長崎の原爆投下で核兵器の恐ろしさを学んできただろう。核廃絶は世界共通認識だと思っていないか。だが原子力大国のフランスをはじめ、核を持つことによる緊張関係で平和が保たれるという考えもあるのだ。反論できるか」▲

 日本が今、国内外に持つプルトニウムは約47トン。核兵器6千発分に相当する。原発由来であり、再利用する方針だったが、数々の政策の挫折で増え続け、消費のめどが立っていない▲

 核不拡散などの観点から国際社会の懸念が強まる中、政府は今後造り出すプルトニウムの量を制限する方針に見直すようだ。ただ、四国電力伊方原発など一部での実施にとどまるプルサーマル発電で消費するといった前提は変わっておらず、実効性は怪しい▲

 日本がプルトニウムを使う政策に固執する理由を、長崎大の鈴木達治郎さんは著書で「潜在核抑止力」への執着と解説する。原爆投下、東京電力福島第1原発事故を経験した日本が、である▲

 こうした状況では、今の日本の高校生が核廃絶を主張しても、説得力を欠く。先生、現世代の責任を重く感じています。

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